新しいスタッフにすごい助けられているんです。
出張の最終日、北九州にあるチョコレート専門店に顔を出してきました。
11月に出店したてのほやほやで、作るチョコレートはすべて手作りなのが売りです。
単に手作りと言っても、生半可な手作りではありません。
ガーナやペルーへ飛んでカカオ豆やカカオ文化の研究し、日本ではカカオの第一人者である教授とコラボをして研究開発をしてきています。
当初はカカオ豆を麻袋ごと仕入れるので、50kgとか70kg単位で仕入れてたそうです。
大量のカカオを1粒1粒手で皮をむいていたので、ひどい腱鞘炎になったりした時期もあったそう。
豆のローストから成型や包装まですべてが手作りの、珍しいクラフトチョコレート専門店なんです。
そんなお店がコロナやトラブルもありましたが、計画から1年くらいかけての出店でした。
店内はチョコレート好きにはたまらない、カカオの香りが漂います。
甘いわけではなく、優しいカカオなので癒されますね。
すごく素敵なお店なのですが、やっぱり初めてのチャレンジなので色々と手探り状態のようでした。
そんな中でも、経営者として意思決定をしていかないといけません。
これは真似できないなぁって思ったのは、営業時間です。
店舗商売だと開けている時間しか売上を稼げないのですが、このお店の営業時間はこんな感じです。
木金土日の13:00から16:00のみ。
一週間で12時間しかお店を開けないんです。
それでも時には売り切れが出るくらいの人気。
あるお客さんなどは「この時間なんて勤めている人は買いに来れないんだから!」と怒りながら、わんさか買っていったそうです(笑)。
早くも地域から愛されていますよね。
わんさか売れてしまうので、わんさか作らないといけません。
すべてが手作りなので、作るのもすごく大変です。
その製造を支えているのは、オープニングスタッフとして仲間になった、心からチョコレートが好きな製造スタッフ。
チョコレートの仕事をすることが夢だったと語っていました。
毎日でもチョコレートを作りたいみたいで、経営者が心配になるくらいの働きぶり。
でも、本当にスタッフ全員楽しそうでした。
そんな光景を見ながら、自分の道を生きているってこういうことなんだろうなって、頭に浮かんできてました。
最近よく聞くキーワードのエンパワーメントって、こんな感じなのかもしれませんね。
会社と個人の方針の一致などという安易な表現には収まらない、魂の衝動に忠実みたいなイメージ?
再現性はまるで望めませんが、とても素敵な働き方のように感じました。
今の時代は色んな働き方ができます。
働くということと向き合ってみると、生き方自体を変えることになるかもしれません。