原価を知らなければ、売値はそれほど気にしない。
先日はあるイベントで、ワインのマッチングが素晴らしいというイタリアンへ行ってきました。
主催者は筋金入りの食通みたいな感じで、紹介してもらうお店がことごとく美味しい。
食は人間の生活の基本と言われているだけありますよね。
食に対してこだわりを持っている人って多くいらっしゃいますし、衣や住も素敵なものを求めることが多い印象があります。
過去に飲食業で働いていたわりには、わたしは食に対してかなり無頓着。
まず気になるのが栄養価や糖質で、味は一定レベル以上あればオールOK的な感覚。
衣や住もほとんどこだわりがないので、ユニクロやイオンでOKですし、一般的なアパートでもいい。
そんな感じなので、こだわりのある人についていくといつも刺激を受けます。
そんな食事会のお店はとてもリーズナブルではありますが、合わせるワインの価格はそれなりにします。
コース料理を選択した場合、次の皿を提供する前に料理に合うワインを2本説明をしてもらい、選べるシステム。
魚のアラカルトに合うワイン、フォアグラに合うワイン、お肉料理に合うワインなどなどですね。
ワインはヨーロッパを始めとして、チリやアメリカの銘柄もあり、世界各地から料理に合わせて仕入を行っているのがわかります。
ワインの解説も面白く、飲食店もエンターテイメント性が入ると満足度が上がることがわかる瞬間です。
イベント主催者も完全なリピーターなので、飲食店は味だけ良ければ勝負できる時代ではなくなってきています。
そんなワインの解説の中で、ヨーロッパで超有名なイケメンプロデューサーが作ったワインと紹介があったのがこれ。
脇の写真の彼がそうなのですが、確かにイケメン。
一通り盛り上がった後に、彼の名前を聞いた人がいて、その時の従業員の回答が「知りませんw」とテヘペロ。
知らんのかーい(笑)
それでも場が盛り上がるのが面白いところですよね。
ぶっちゃけた話、よほどのブランド品やビンテージ品でない限り、ワインの原価はそんなに高くはないんだろうなって感覚です。
日本人はビールの原価は詳しいけれども、ワインについては知らない人が多い。
ビールが高かったらすぐにわかるけれども、ワインが少々高くても期待感の方が高くなるのではないでしょうか。
価格が高いと高級なワインという印象を受けて喜ぶこともあります。
そして、提供されたワインのストーリーを話してくれるとさらに喜ぶ。
そんな盲点をついて、日本酒を主にしていた居酒屋がワインも売り始めて利益を伸ばしているところも実際にあります。
まぁ、日本酒の販売単価が安すぎるのもあるのですけれども、それはまた別なお話なので次の機会に。
顧客の満足度を上げる方法は、実はいろんなところに転がっています。