忘れることを前提にして学習方法を工夫し続けると効果が上がります。
昨日は2日前に唐突に誘われたスキンダイビングの講習に行っていました。
実は誘われる前にこちらからやろうよと誘っていたので、回答は「はい」か「イエス」か「喜んで」しかありません。
場所は少し前のブログで話題に挙げた、セールスの上手なインストラクターさんがいるショップ。
せっかくなので初めて80cmもあるロングフィンをレンタルしてみましたが、全然世界が違いますね。
やっぱり体験してみないとわからないことはたくさんあると感じる瞬間です。
そんな講習中にいつも言われている言葉が「3週間やらないと人間は忘れるからね」でした。
少しだけ穿った解釈をすると、続けないと忘れるから次の講習を入れておこうよ、となるので営業が上手いなって見えるのが一面。
でも、本当に人間は忘れるのが得意なんだろうなって感じるのも一面です。
人間は習慣の動物ですが、忘れるという行為も人間そのものの習慣なんだろうなって思っています。
その習慣を無意識に行わせているのは脳です。
研修などでちらっとお話することもあるのですが、脳にシナプスが定着するには3週間やり続けることが必要だという研究結果もあります。
習慣となるのに3週間必要なら、忘れるのも3週間という時間は偶然じゃないのかも、とふと疑問に感じたりしています。
なので、気になるところは【学習欲】×【分析思考】が働いて、思わず調べてしまうのが性というもの。
そうすると出てくるんです、エビングハウスの忘却曲線というものが。
この研究からすると、人間の記憶というものは20分後には42%忘れて、1時間後には56%忘れるというもの。
そして1日経つと67%忘れているというので、記憶というのは面白いものですよね。
この研究の精度は定かではありませんが、本当に記憶は当てにならないと感じる瞬間です。
なので、例えば2日間の講習を行うとなったら、1日目は前日の振り返りから行うことがとても大切ということ。
だって昨日のことは67%忘れているんですからね。
わたしも昨日行ったスキンダビング講習もほとんど忘れている、と思いきや、実は身体を動かして学んだことは結構忘れないんです。
30年ぶりくらいに野球をやった時も、25年ぶりくらいにゴルフクラブを持った時も、なんとなーく身体は動きました。
頭だけで記憶したことはすぐに忘れますが、そこに身体の動きを含めた体験が加わると記憶の定着が良くなります。
何かを習得しようとした場合、体験を含めたアクティブラーニングを行うことで記憶の定着に繋げることが大切です。