関係性の構築は対面だけではなく、意図的に行うことも大切です。
出張中に色々と宅急便が届いていたようで、家に帰ると小さな山ができていた感じです。
実は家に帰る前に「代引あるなら事前に言ってください」とお叱りメールを嫁からもらっていましたが、頭の中は??の嵐。
わたし宛に代引き商品が届いていたらしいです。
ネットで物を買う場合はクレジットオンリーなので、代引きは使ったことないんですよね。
でも、わたし宛に代引きが届いているということは。。。もしかして代引き詐欺かも!?
そういうわけで、今後代引きが届いた場合は受取保留にしてくださいとお願いしました。
それを家で確認してみると、海外から購入した商品で関税の立替を宅配業者に払ったのを代引きと言っていたみたいです。
やれやれ、詐欺じゃなくてよかったよかったという心持ち。
他にも同じ名刺が何枚か置かれていました。
今のご時世でも事前に電話や手紙などでアポイントを取らずに、自宅への訪問営業が行われているようです。
わたしが出張の間に何度か自宅突をしてきていたらしく、名刺にちょっとしたメッセージと連絡をくださいという走り書き。
足で稼ぐ営業の鏡という感じでしょうか。
この手法は中小企業相手のBtoBなら、ある程度の効果は望めます。
俗にいう「こんにちは、さようなら」営業ですね。
わたしはこの手の営業は大の苦手で、実際にやっている人を目の当たりにすると尊敬の念が湧き出てきます。
何度もアプローチをするのは営業の基本になりますが、実は訪問の際に相手の担当者に会える必要はありません。
えっ、会えなかったら無駄足じゃ?と思うかもしれません。
正直な話、無駄足になることもあります。
しかし、人の判断基準はすべて合理的に行われているわけではありません。
何度も「こんにちは、さようなら」を繰り返して、同じ名刺が何枚もあるということは、時間をかけて足しげく通ってくれたという事実が残ります。
それは受け取る人にとっては嬉しい行為ですし、悪いなという負い目を感じる行為にもなるんです。
そうすると、やっと担当者と会えた時には相手は「何度も足を運んでくれていたのに悪いね」という会話からスタートします。
置いていった何枚もの名刺が、すでに関係性の構築に一役買っているということです。
たいていは数回訪問して手ごたえがなかったら見込みなしと決め付けてしまうところですが、そこに圧倒的に枚数の違う名刺の存在。
泥臭いですが、これも一種の差別化です。
営業は意図的に行うと、今までとは少し違った成果が出るかもしれません。