1人1人のスキルは全く違うので、ふわっと対策を打つのではなくて数字で話すことがとても大切です。
あれこれと書きたいことは浮かんでくるのだけれども、なぜか筆が進まないということが起こっている今日この頃です。
そんな時は深掘りが好きなので「なぜか?」を思い返してみると、自分でやるのは好きではないことなんだろうなぁというのが根底にあるのかもしれません。
よくありますよね、好きではないのだけれども、続けていれば成果が確実に出るだろうということ。
分かりやすい例で言えば、ダイエットがそうなのかもしれません。
人の身体もかなりシンプルで、食べたカロリーよりも使ったカロリーの方が大きければ太らず、小さかったら身体に残るので太る。
ということは、必要以上に食べなければダイエットは確実に成功しますが、なかなかそれができないという感じかもしれません。
好きじゃないけど成果が出ることって、やるかやらないか悩みますよね。
そんなことを言っていたら物書きはできないので、えいやと書いていこうかと思いますが、なにかと言うと生産性を割り出すことだったりします。
これは組織を運営する上ではとても大切な要素であり、判断基準であり、評価項目でもあると実感しています。
MGやTOCでも生産性の考え方は大切にしていますし、講義の中でも伝えることがあるくらいに重要な指標です。
世の中のコンサルタントという立場の人たちは、クライアント企業に向けてほぼ言及する項目のはず。
それくらい生産性という考え方は大切だと思っていますし、日々の業務の中で必ず取り組まなければならない改善の1つです。
それは世界にも知れ渡っているKAIZENなのですが、これを変態の如く徹底的に行った日本の代表企業がTOYOTAですよね。
TOYOTAはジャストインタイム生産システムを大野耐一氏が何十年もかけて完成させて、世界的に評価をされているのも、生産性を極限まで突き詰めていった結果でしょう。
他では飲食店はモノの置き場を変えることで1歩1関節の動きを見直して、1秒の動作ロスをなくすことだったり。
製造業は製造動線を見直して機械の配置を変えてモノの移動距離を減らしたり、作業者の手の届く範囲に工具を集めたり。
歯医者なら予約システムを変更して、歯科医の業務を被ることなく進められるようにしたり空き時間を作らないようにしたり。
業態によって様々な生産性向上の施策を行っているのですが、生産性を測るのが難しいのは人のスキルに依存する業務でしょう。
いわば職人技とも言われるかもしれませんが、その生産性を測るには生み出したMQと作業時間の記録が必ずと言っていいほど必要です。
どちらの記録を取るのは正直な感想として面倒くさい作業であり、無駄な仕事に感じることもあるので従業員からは大きな抵抗が起こることが多く、取り入れる企業はそれほど多くはありません。
さらには取り入れたから改善が進むかと言えばそうとは限らず、取得したデータを使いこなせなければ生産性改善までには至らないので、ただ言われた通りに記録をするという意味のない作業が増えただけに終わることもあるでしょう。
ただ、利益を安定的に確保している企業は生産性に対して、明確なデータから手を打っていることが多いという肌感覚があります。
生産性に関わるデータを取得し、1人1人に対策を打っていく。
地道な作業に思えますが、スキルに依存する業態ではとても大切な要素だったりします。
まず現状を知ること。
その為には人に依存するスキルであっても、客観的な評価に加えてスキルを数値化するデータが必要であり、その項目には時間とMQが最適なんです。
めんどくさいですけれどもね。