人を活かすという思想だからこそ、多くの人が虜になっているのは間違いないと思っています。
なんだかんだと400回目になったこのブログ。
いつまで続けるのかと言われると決めてないという回答になりますが、この決めていないが自分の中ではモヤッとする決めごとだったりします。
決めていないというのも実は決めごと。
決めないという意思決定なんですよね。
決めないのがやりやすいという人もいれば、決まっていないこと自体に信じられないくらい拒絶反応を起こす人もいます。
わたしも本来は決めていないとモヤモヤしますが、今まで色んなことがあって許容範囲が広がっているようです。
人は1人1人違うんですよね、人間だもの。
そんな今回は、先日の子ねずみMGでインストに聞きたいことアンケートを取った時に、「今まで聞いた中で一番心に残っている西先生の言葉」というお題が出ていました。
この質問は幅が広すぎて、MG中には回答しないことにしていました。
ただ、何かしらのアウトプットはしてあげたいと思ってしまう心持ち。
というわけで、一番ではないかもしれませんが、こんなことがあったよということを書いていこうかなと思っています。
それは三浦海岸で開催されているMGのシニアコースを受講している時でした。
その頃はまだ会社勤めをしていて、インストラクター免許の更新の為に参加するシニアコースの費用だけは会社の経費で受講させてもらっていました。
わたしが会場に着くとすでに多くの参加者が来場されていて、適当な席に荷物を置いたら、あっという間に講義開始の時間です。
今から思えば、すでにスタート時点からシニアコースが始まっているという感じだったんだなぁって思います。
シニアコースなだけあって、普段大井町のきゅりあんで行われるジュニアコースとは違う話がてんこもり。
中でも実際に当時のソニーでMGを続けていったことで何が変わっていったか、誰がどう変わっていったかの話はとても魅力的な内容でした。
もちろん詳しくは書けませんが、簡単に言えばMGで変わる部署と変わらない部署があり、それは結局は上司や環境の変化によるものだと。
上司や職場環境がバッチリと合えば、どうしようもないと思っていた人物が見違えるように変わったり。
これは期待できると思っていた若者が、いつまでもくすぶっているのを目の当たりにしたそうです。
例えるならば、綺麗な花を咲かせる種が肥沃な土壌に落ちればやがて芽を出し、素晴らしい花を咲かせるでしょう。
しかし、運悪く大きな岩の上に落ちたら腐るしか道はない、というお話。
そんな話を聞いていたら、突然こう言われたんです。
「なぁ、及川くん」
その言葉の真意は本人に聞いていないので未だにわかりませんが、完全にわたしの心境を見透かされたような心持ちでした。
ある意味では、この瞬間に一人立ちすることを決めたと言ってもいいくらいクリティカルな言葉で、今でもその時の様子は鮮明に思い出せます。
逆に言うと、その後の3日間のシニアコースは心ここにあらずで、あまり覚えていません(笑)。
人事屋としての経験なのか、歳を重ねることで得られる知見なのか、生まれ持った特性なのか。
それほど多くの時間を共有していないわたしに対しても、そんな何気ない言葉で核心をつく人柄が凄いんです。
MGの理論だけでは、人はそれほど惹きつけられないと思っています。
そんな人間味が溢れるからこそ、多くのファンがいるんだろうなって、改めて感じる夏の昼下りでした。
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