業界の常識は他業界から見たら非常識であることに気付かされるのが、集合研修の醍醐味ともいえます。
先日の土日は1年ぶりにTOCの公開講座でした。
TOCって企業内で行うことがとても多いので、わたし自身は久しぶり感ゼロなのですが、募集形式のセミナーでは1年の間が空いていたという感じです。
TOCは知名度がそれほど高くないという印象ですし、TOCというよりも書籍の「ザ・ゴール」と言った方が伝わりやすい時もあるくらい。
もしかしたら、TOCという名前が悪いのかもしれませんね。
MGという名称にこだわったのと同じ感じで、TOCも別な名前をつければ印象に残りやすいのかもしれません。
わたしにはこの辺りの発想力が皆無なのでなんとも言えませんが、日本でいうTOCは五反田にある東京卸売りセンターになる人もいたりして。

そんな久しぶりなTOCでしたが、感想文を見る限り、受講生にとってはとても刺激的な2日間になったようで嬉しい限りです。
もちろん学んだことの実施はこれからなのですが、普段の業務や生活では得られない観点を持ち帰ってもらったのは間違いないようです。
これをどう活かすかは本人と関わっているチームメンバー次第ですが、懸念点は参加者の多くは現時点では意思決定者ではないということでしょうか。
会社の方針や評価はトップが行うことがほとんど。
特に中小企業では100%と言ってもいいくらい、決定権はトップにあります。
どんなに雇用されている側が職場環境を整えようとしても、トップが望む環境ではない場合は評価されません。
TOCでの改善は劇的な変化をもたらすこともありますが、その変化を望まれていない場合は劇薬になってしまうこともあるのも面白いところです。
それでも参加者にとっては新しい知見が得られたのは確かなので、これからの活躍がとても楽しみなのは言うまでもありません。

そんな参加者の中で一番声の大きかったのは、他社の業務フローでおかしいところにすぐ気付くのに、自社の業務フローではおかしな点に気付かないという点でした。
これが面白いところであり、ある意味ではわたしのようなコンサルタントが仕事になる要因でもあります。
普段の仕事に違和感を感じる瞬間はあったけれど、それが常態化してしまうと肝心の違和感が仕事をしなくなります。
さもそのやり方が正しいかのような雰囲気になってしまって、しまいには違和感があったはずのやり方を効率的に変えようとすることすら、抵抗を感じるようになることもあるでしょう。
それは起こりうるべくして起こっている現象であり、自分の身辺のあちこちに転がっています。
今すぐに悪い兆候が起こることは稀ですが、茹でガエルのようにじわじわと影響が大きくなっていくのは容易に想像ができます。
社外からの刺激や指摘が重要なのはこんな理由がありますが、実は社外からである必要はありません。
社内で上がっている声に少し耳を傾ければ、何気にお宝が眠っていることがあります。
お宝は普段、目に付かない深いところに眠っていますが、掘り起こすに十分な価値があることは言うまでもありません。
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