人は知ることで大きな喜びや達成感を得られ、教えることで自分が満たされていきますが、知ったら知ったで教えたくなるのをグッと我慢することも大切です。
ご縁というのは不思議なもので、ある時ばったりと訪れることがあったりします。
先日は定番の計画作成対応だったのですが、業種の関係もあって集合研修を行うのはまだ見送りたいという要望から、リモートでのサポートとなりました。
このご縁は結構な偶然が重なって実現していて、何年か前に空港でばったりと再会したのがきっかけだったりします。
MGをしていると全国各地の方々と繋がることが多いですが、MGをやっているということは何かしらの経営課題を抱えていることが多いような印象です。
そしてMGをやっているからこそ、自分の得意不得意がわかり、不得意な部分は他の人に頼ることを学んだりすることが「教え合い」の主旨にも繋がってくると思っています。
この辺りの解釈は人それぞれなのが面白いですし、言葉には色んな意味合いが含まれていてもいいですし、人の数だけ想いがあるっていいなぁっていうシンプルな考え方なんですよね。
さて、そんな計画作成ですが、基本的には来期の利益計画を作成した後に、提供するサービスに関する具体的な計画数字を作成していきます。
MGを実務に落とし込むっていう話がよく出てきますが、まずは自社の数値に当て込んでいかないと何も始まらないって感じかもしれません。
「経営は逆算である」とMGでよく出てくる一倉定さんの言葉ですが、この考え方で作成をすると否応なく確定した粗利益額を稼ぐ必要が出てきますよね。
それを自社に当てはめると、まぁまぁ色々と見えてくるものがあったりするものです。
そして、それを共通言語にしていくと、まぁまぁ色々な効果が連鎖的に発揮し始めることが多いですが、これは感性の話にも繋がってくるので今回は置いておいて。
この自分たちが提供しているサービスを具体的な数値にするっていうのが、実は1つのハードルだったりすることがあります。
今回、何が起こったかというと、会社の方針に即した販売計画を作りたいのに、矛盾なく数値化することができないということが起こったんですね。
例えば社長の方針が「昨今の原料高を反映して値上げをしていく」とすると、今年よりも来年は単価を上げた上で粗利益額も今年以上に確保する数字になるはず。
でも、各部署の部門長が作成した数字は「単価を下げて」「粗利益額が上がる」数字をしれっと作成してきたりします。
そんなことをわたしが見逃すはずもなく、笑顔でニコニコと問いかけます。
「値下げをして、今年よりも儲けるっていう方針なんですね?」
そう問いかけると、たいていの部門長は間違いに気付いて直してくるのですが、ある若い部門長は同じく笑顔で元気よくこんな回答をしてきます。
「はい、そうです!」
そんなやり取りを横で社長が聞いていると、思いっきり口を出したい雰囲気を醸し出してきますが、そこはグッとこらえてもらって問いかけを続けることが吉なこともあります。
「どれくらい値下げするんですか? 来期仕入れ値は変わります? そうするとキロ当たりどれくらい儲かるんですか?」
そんなことを繰り返すと、いくらなんでも何かが違うぞと気付いてきます。
仕事を知っている人からすると「こんなこともわからないのか」と感じて、ついつい勉強不足だと詰めたりするかもしれませんが、わからないのが普通です。
如何にして気付いてもらうかがとても大事で、その1つ1つの気付きが会社の未来を創っていくことは間違いありません。
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