人によって難しく感じるのが「長所を見る」という行為なので、手助けとなるツールとして特性分析を使う場合がありますが、この使い方も相手としっかり向き合うことが大切です。
「人の長所を見る」と良く聞きますが、ビジネスや仕事のやり方の手法として例に出されることが多いのではないでしょうか。
研修によく参加する人なら、「相手の良いところを10個見つけてみましょう」といったことをやった人もいるかもしれません。
実務で上司部下の関係など、普段自分の身近にいる人ほど、なかなか長所が出てこなかったりするのが面白い研修なんですよね。
長所を見ることが自然とできてしまう人もいれば、驚くほど短所に目が向く人もいます。
これって実は裏を返すと、長所を見てもらって嬉しい人もいれば、短所を指摘してくれると嬉しい人もいます。
基本的にはストレングスファインダーのお話になりますが、どんなツールでも人との付き合い方でも言えるので、色で例えてみても同じだとは思います。
ここからはあくまで個人的な経験から考察してきた内容なので、一般的な見解ではないかもしれません。
ただまぁ、わたしは【分析思考】ですから特性分析も大好きですし、特に他の人がどのように使っているかもついつい分析してしまうんですよね。
その中でも特性や資質の使い方が素敵だなぁって感じる人は多くいますし、わたし自身もすごく刺激を受ける時間を共有してもらっているのがありがたいことです。
その方たちにだいたい共通していることは、人と話をする時は特性で話をするかどうかを見極めているということでしょうか。
もちろん共通言語として社内に浸透させていきますが、相手が完全に受け入れるまではむやみやたらに自分から話し言葉として使わない方が良い場面も多いんです。
特性は自分の中での判断基準としては使うけれども、それを相手に伝える手段にはしないことがあるということです。
特性でもって相手に伝えてしまうという手段はストレングスファインダーでは推奨されておらず、「レッテル貼り」に相当すると思っています。
【活発性】だからあなたはねー、という会話をされた場合、話しているその人本人とはきちんと向き合わずに【資質】と会話していることになってしまいますよね。
話している本人はそうとは気づかないかもしれませんが、受け取る側は否定的に感じてしまう人が相当数いたというのが実感です。
そうすると何が起きるかというと、「わたしは【回復志向】だから」「【着想】だし無理でしょ」「【自己確信】が下位だから」と、自分自身ではなくて【資質】を理由に行動を起こさなくなることが起こり得ます。
とはいえ、すべての場面でNGかというとそんなわけでもなく、相手の資質や好みによってベストな伝え方が異なります。
それが相手を見るということですし、相手の勘所にどう踏み込んで特性分析を受け入れてくれるかを探っていくということです。
人によってはまだ特性分析の理解もできていないから資質の話をする時は詳しく話して欲しいでしょうし、大好きだからたくさん資質で話したい人もいるでしょうし、そもそも資質という考え方がわからないから言葉にしてほしくない人もいる。
さらには長所を伸ばしていきたい人もいる、足りない部分を教えて欲しい人もいる、責任感だけでやっている人もいる、長所を理解できない人もいる、短所を指摘されてもどうでもいいと感じる人もいる。
長所を見るということは資質ではなくてその人自身を見るということであり、その人から湧き出た感情がどのように起こったかを共有できることがとても大切です。
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