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課長が一番〇〇

課長が一番〇〇

昇進をして権限が大きくなってくると周りに与える影響も大きくなってきますが、さてどこまでの視野で見えているかが上司にとって大事な資質になることは間違いありません。

 

企業でMGのインストラクターをしていると、いつもMGの講義で聞いていたような現象が起こることがあります。

それって天からの啓示でも予知能力からの予言でもなんでもなく、日本人の特徴なんだなぁって感じるようになりました。

かつて高度経済成長を遂げた日本人達がいましたが、今の時代も日本人は何ら変わりはないと思っています。

日本人自体は変わっていませんが、おそらくトップが変わったので組織も変貌していったのでしょう。

このトップをどこに捉えるかで色々と話が変わってきますが、まぁ大企業も中小企業も零細企業も、そして国家でさえトップによっていとも簡単に変化を遂げるものです。

ただ組織を小さく区切っていけば部長がトップになりますし、課長もトップになることもあるのが面白いところで、それぞれ役割が異なるトップの在り方が違うのが仕事のやり方にも表れてきます。

ひと昔前、とある講義でよく聞いていた「課長が一番〇〇」という話が好きなのですが、当時はいまいちピンと来ることがなかったのも事実です。

この〇〇はご想像にお任せしますが、ブログを読んでいくとある程度は絞られてくると思います。

とある企業で社内研修の一環としてMGを導入しましたが、入社1年目/2年目/3年目をそれぞれ集めて別日程でMGを実施したことがありました。

1年目は入社半年くらいのフレッシュな社員で、研修後はとりあえず現場に出ながら先輩たちの助けを借りて仕事を覚えていく段階。

2年目はある程度の顧客をこなしているので、だんだんと先輩の手を離れつつ、1年目の面倒も見ている段階。

3年目にもなれば自分の担当の仕事はお手の物で、次のステップに進むためにあれこれと試行錯誤する人たちも出てくる段階。

それぞれ立場が異なってくるのですが、別日程でMGをやってみると手応えが全然違うことを実感するのです。

簡単に表現をすると、1年目は素直で飲み込みは早くてチャレンジする人が多い、3年目は自分の力で何とかしようとして確実性を求める人が多いっていう感じに区分けできると思います。

結果的に何が起こるかというと、決算が早く終わるのは1年目だということ。

これは能力やスキルの違いではなく、ただ単に普段の仕事に対する取り組み方がMGに反映されていることがよくわかります。

日本の社会人1年目はまだ社会の構造に染まり切っていないので、ルールや社会習慣を考えずに自分で判断して物事を決める人がまだ多いです。

これが3年目にもなってくると仕事にも慣れ、過去の成功体験も増え、会社のやり方や自分のやり方が固まってくるので、今置かれている状況をなんとか自分の領域に持ってこようとする人が多くなってきます。

そうすると何が起こるかというと、周りの都合などは関係なしに自分の観点で意思決定をするようになるイメージですね。

皮肉なことに、仕事ができるようになればなるほど、周りが見えなくなってくることもあるということ。

そんな固定観念を解きほぐしてあげるのは容易ではありませんが、一番の特効薬は失敗をさせることだったりするのが面白いところです。

 

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