長い間日本は島国という立地上、他のヒトと文化面などで交わらずに進化をしてきた影響か、ヒトの性質的な面においても世界各国とは異なっている面があるのが面白い事実だと思います。
前回のブログで日本人の遺伝子的な研究について少しだけ書きましたが、この分野はなかなかに研究が進んでいる分野でもあります。
心理学面から見た、欧米人と日本人の違いなんてものもあったりして面白いんですよね。
その1つとして、そもそもヒトそのものの基本構造として何らかの思考を行う際、無意識に身を守るためのネガティブな思考になりがちだということです。
ある説では1日に6万回の思考をおこなっているとも言われていて、そのうちの約80%の4万5000回はネガティブな思考なんです。
元来、動物としてのヒトはとても弱い動物であり、同じ生存環境にはヒトよりも強いサイやクマやゾウなどといった動物がわんさかと闊歩しているものでした。
それがヒトは知恵を最大の武器として文明を作り、やっとこの数千年で他の動物から襲われにくいような、命の危険を感じにくい環境が整ったという人類史の流れが影響していることでしょう。
それまでは生きるか死ぬかの環境下で生存優先の思考を常に繰り返していたので、現代になっても睡眠時間を除けば3秒に2回は身を守るためにネガティブな単語が頭の中をよぎっているという研究結果もあります。
ヒト全体でいうとそんな割合ですが、日本人と欧米人でも違いが表れます。
心理学の観点から観察すると、日本人は欧米人に比べて幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌量がそもそも少なく、元来不安を感じやすいと言われています。
もちろんすべての日本人が不安を感じやすいわけではないのですが、自然に暮らしていけば多くの日本人は不安を抱きながら過ごす思考が沁みつくということなんです。
これは遺伝的な環境に因るところなので、根本的には変えられない先天的な要因になります。
ただ幼少期の環境や教育の手法などにより、後天的な要因で変化することはありますので、大人になってからでも自分の在り方が変わったという人も多いのではないでしょうか。
ただ実感としてそれはあくまで一握りという印象ですから、前提としては変化したくない人が多く、もし変化してきたらまさに教育成功!の瞬間なんだと思っています。
そんなことをつらつらと書き連ねていっても、結局どんな時に人は幸せになるの?っていう話になるかもしれません。
あくまで遺伝や心理学的な観点での話になりますが、日本人が幸せホルモンを分泌しやすい場面は、他の人から必要とされたり信頼されたりしている時であると言われています。
好きな人と一緒にいたり、仲間と協力して物事を進めたりすることで、オキシトシンやセロトニンが出やすいのが日本人の特徴なんです。
ということは、よくある特別報酬などでやる気を起こさせるという手法はありますが、これって実は直球ではあまり効果的ではなく、ほんの一時的な効果しか発揮しません。
社会的成功や高い収入に対して、あまり幸福感や安心感を得られないからなんですよね。
でも、例えば売上目標を達成して大入りを出すとか、ある規定をクリアしたから食事券を支給するというやり方で社員のモチベーションが持続的に上がることがありますが、それは使途に意図的な工夫がされています。
食事券は組織の長に渡しますが、もちろん1人占めするのではなくて、関わった人たちで使うことを要件にいれておくことです。
そうすれば仲間と達成感を共有できますし、目標を達成したという嬉しい感覚の中で同じ時間を過ごすことができますから、今まで以上の繋がりを感じることもできます。
何気に組織に仕組みを作る上では、日本人の気質って大事だったりするんです。
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