物事を伝える時もそうなのですが、基本的には条件分岐のないやり方がシンプルで美しいのは間違いありませんので、伝える形を作っておくことはとても大切です。
先日は社内向けのMG研修を行っていました。
コロナ前にちょこっと導入をしていたのですが、コロナの心理的な影響は大きくてあえなく中断を余儀なくされていました。
そんな中で再開できることも嬉しいですが、迷わずお声掛けくださったことが驚きでもあり、色んな意味での重責も感じていたりします。
大切な社員さん達を信頼してわたしに預けてくれた、そんな緊張感と信頼感の中で講師をさせてもらえることが感謝しかないと思っています。
今回は社内向けということですから、クライアントの社長の要望を取り入れつつのMG研修となりました。
MGはある程度の進行の流れがあるとはいえ社員教育の場、もっと言うと人間探求の場ですから、その場の空気感で変幻自在に変わるものだったりします。

変幻自在というほど同じ道具を用いているのにそんなに変わるものなのか、なんてことをかつてのわたしは感じていました。
何かを伝えるって思ったよりも難しいもので、特にわたしの好みをそのまま活用すると事前準備をバッチリしてからその通りに進めようとしてしまいます。
事前準備の通りに進行することはもちろん大切なのですが、講師の回数を重ねていくにつれて、それだけでは足りない部分に気付いてしまうものです。
そこはわたしの【最上志向】が影響すると思っていて、何がどう足りないかという具体的な案が出てくるわけではないのですが、「どうもおかしいぞ」「もっとよくなるはず」と直感で感じるようなものかもしれません。
意外に人の直感というのは当たるもので、ある筋では悪い直感であればあるほどよく当たると言われています。
良い直感というものの中には「期待」「願望」「楽観」などが含まれていることが多いからなのでしょうが、そんなこともあって悪い直感は信じて対策を打つようにしています。

それで何を書きたかったかというと、参加者の属性によって講義の内容を変える必要があるということです。
当たり前と言えば当たり前のお話なのですが、セミナーの進行がある程度固まった状態で用意されていると、ついついそのまま進行しなきゃと感じることがよくあります。
この辺りは本人の資質によっても異なってきますが、同じことを同じように繰り返すことができてしまう才能の持ち主って世の中にいるんですよね。
それはそれで素敵な才能であり、組織でそんな人がいた時は助けられる場面もとても多いはずなので、思い当たる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれどもどんな才能でも表裏一体、紙一重な面もあって、こじらせた場合はどんな長所も短所に変わってしまうのが面白いところです。
そんなこともあって、社内MGで社員向けに話す内容と、一般募集して経営者が多い時に話す内容を意図的にごっそり変えるようにしています。
個人的にスライドを使うことも多いですが、同じスライドでも話す内容は変えちゃえばいいと思っていますし、最近はスライドショーを使わずに必要なスライドをスクロールして表示させたりするのもお気に入りです。
そんなことを考えながら、さてこれを会社組織に例えるとどういうことかというと、変えてはいけない根っこの部分は毎日同じことを伝えなければなりません。
しかし、環境に応じて変化しなければならないことは朝令暮改になりますので、その境界をしっかりと組織の中に浸透させる必要があります。
それは普段からのコミュニケーションが鍵を握るのは間違いありません。
そして、迷わず忠実に実行するにはしっかりとした道具が必要なんです。
〈募集中のMG/TOC〉
■7月15-16日(土日)
ジーラボMG in神田
■7月22-23日(土日)
子ねずみMG in沖縄那覇
■9月17-18日(日月)
ジーラボMG in神田
■10月14-15日(土日)
おいでやすMG in宮古島
■11月4-5日(土日)
くまモンCFMG in宮﨑
■11月25-26日(土日)
ジーラボMG in神田
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