聞くという行為は起点に過ぎなくて、最終的には意思決定後の行動にまで結びつく大切な行為であり、TOC的にいえば投入を意味すると思っています。
いろんな会合に足を伸ばしてみると、終わった後に交流会が開催されていたりしますよね。
名目上は参加者の交流の場なことがほとんどですが、その目的は様々で、参加者同士の交流によってお互いに向上をすることだったり、主催者との距離を縮めて商品を買ってもらうことだったり。
わたしも色んな交流会に参加していますが、【慎重さ】×【親密性】な所以か、大人数の交流会は得意ではないのを自覚しています。
ただ得意ではないからといって嫌かと問われるとそうでもなく、むしろ新たな出会いや知識を得られる機会と捉えていますから、とても楽しみな時間です。
得意ではなくても自分の強みを活かすため、少人数の集団を見つけて落ち着いたり、顔見知りの隣に移動して過ごすことが多いんですよね。
今まで多くの人たちと交流をさせていただきましたが、その中で傾向があるとすると、人って自分が知っていることや知りたいことを話したいんだなってことかもしれません。
ちょっとしたことなのですが、先日の交流会の中で印象的だったのがお蕎麦の話になった時でした。
わたしはこれまでの仕事上、出張がとても多い時期がありましたし、ありがたいことに今でも日本全国津々浦々と飛び回っています。
その中で食事は楽しみの1つでもありますが、その中でもラーメンは特に欠かせない存在であり、同じ麺類としてお蕎麦もよく食べます。
お蕎麦が美味しいところと言えば、真っ先に思いつくのは長野の信州そばという人も多いのではないでしょうか。
名前に地名がついていたりすると覚えもよく、食べたことがなくてもお蕎麦と言えば長野だよね、なんていうイメージがついていたりすると思います。
わたしも一時期は信州そばが一番美味しいなぁって思っていましたが、全国を巡るにつれてその感覚は変わっていき、今では山形と福井が甲乙つけがたくて上位を争っている感じです。
そんな感覚ですので、蕎麦の話題になった交流会では「山形の蕎麦が美味しいですよ~」とお伝えはしましたが、その想いは通じることなく、信州そばの話で盛り上がっていたのが印象的でした。
もし話をしていたメンバーでお蕎麦を食べに行こうツアーをしようと企画したら、おそらくですが行き先は長野になるでしょうし、それはそれでとても満足度の高い時間を過ごせるのは明白です。
お蕎麦の味に関しては個人差があるのは置いておいて、長野以外の選択肢は始めからなかったことになるかもしれませんし、長野以上の満足度を得られる機会を逃したかもしれません。
これって実は組織の中ではあるあるで、影響力の大きい人ほど手持ち票数が多いというルールの下で、表面上は平等な多数決で重要な意思決定がなされていくようなことがあったりします。
例えば部長が10票、課長が3票、一般社員が1票持っていて、さぁ多数決をしよう!みたいな感じですね。
1票しか持っていない一般社員が何かしらのアイデアを持っていたとしても、10票も持っている部長が納得して考えを変えない限り企画は通らないですし、そもそも話を聞いてもらえるかすら怪しい組織もあります。
よく「傾聴力」が大事なんてことを聞いたことがあるかもしれません。
この傾聴力は相手の話を聞くという言葉の意味合いも含まれますが、聞くことが目的ではありませんし、聞いた後に俺の考えはこうだと相手を論破するものでもありません。
相手の話に耳を傾け、自分の考えと照らし合わせ、より良い未来を創るにはどんな意思決定が必要かを瞬時に判断し、その場で行動を起こすことまで含まれると実感しています。
交流会はそんな傾聴力の訓練の場でもありますし、人間観察の場でもありますから、とても学びの深い時間なんです。
〈募集中のMG/TOC〉
■7月15-16日(土日)
ジーラボMG in神田
■7月22-23日(土日)
子ねずみMG in沖縄那覇
■9月17-18日(日月)
ジーラボMG in神田
■10月14-15日(土日)
おいでやすMG in宮古島
■11月4-5日(土日)
くまモンCFMG in宮﨑
■11月25-26日(土日)
ジーラボMG in神田
#経営コンサルタント #MG #TOC #ストレングスファインダー #全員経営 #全員会計 #ジーラボ #G-Labo