よく意識を変えると言われますが、意識を変えるには新しい観点が必要であり、新しい観点が腑に落ちるための知識を得ることで、実際に行動を起こすことがスタートになります。
先日は毎年お手伝いしている企業からご紹介くださって、経営改善のお手伝いをさせていただきました。
ご紹介くださるのは本当にありがたいお話で、それだけ価値を感じてもらっているということでしょうし、何より信頼してくれているということだと思っています。
期待を裏切らないためにも、何を求められてお声掛けしてくれたのかを正確に把握して、顔を見ながら進行を決めることが最重要ポイントでしょう。
基本的には会計の数字を見ながらの8時間で、損益計算書に現れる数字の意味をお伝えし、現状把握をした後に数字を元にしてあーだこーだとディスカッションしていきます。
ホントにあーだこーだという言葉がしっくりくるくらいに、どんな話が出てくるかも事前にはわかりませんし、話の流れ的な何かを作って臨んではいないので、表現の仕方によってはその場のノリで進めているかもしれません。
それでも最終的な着地点は新たな観点での気づきを得てもらって、納得した上でのアクションプランを作ってもらうことですから、最後はいい感じに終着することがほとんどだったりします。
そんな感じでさくっとお伺いしたのですが、到着してあれこれと挨拶をしたり必要な資料の確認をしていると、なんとなく雰囲気がわかるものです。
中小企業の社長あるあるですが、今まで損益計算書をじっくりと眺めて検討することはなかったそうです。
まさに勘と経験と度胸で突っ走る感じで、コロナ禍でもあれこれと気合であがきながら乗り切ってきた、そんな会社でした。
ということは気合で色んな手を打ってきた施策がどんな成果を出してきたとか、従業員さんの頑張りがどう影響しているかとか、経営判断に必要なモノサシがないような感覚です。
例えるなら車を運転する時にスピードが何キロ出ているとか、ガソリンがどれだけ残っているとか、この道の制限速度は何キロなのかとか、そんな情報を知らずに運転しているようなものです。
それでも車を運転すること自体は可能ですが、さて安全に運転できるかというと危うさ満点なのは間違いないでしょう。
そういう状況ですから、前提条件として共通言語と共通の認識があまりありません。
でも共通する点を結び付けながら伝えることを絞り、最終ゴールまで導いていくことを組み立てる感じですね。
勘と経験と度胸の経営とはいえ最終的な利益は気になるものですし、利益がなければ会社が倒産してしまうというのも肌感覚でわかるものです。
その利益と、普段の経営の中で身に染みて感じていることを関連付けていくと、不思議と数字に対して興味が湧いてくるのが面白いんですよね。
この企業では売っている商品であり、お客様の購買状況をよく把握されていました。
なので、よく把握されている事柄に数字をつけて、それが利益とどう結びついているのかを伝えてあげると、ものすごく納得してくれて新しい知恵がどんどんと湧き出てきたのがすごい社長だなぁ、なんて感じる瞬間です。
そんな中でもよく口にされていたのが「現場は頑張っている」という言葉。
頑張っている現場に報いるためにも利益が必要なことがわかると、やらなければならない意思決定が決まってきます。
知るということは明日を変えることだなぁと、改めて実感した一日でした。
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