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情報の質と早さ

情報の質と早さ

普段の何気ないやり取りの中でも経営者という生き物は相手の人物像を見ているもので、すでに習慣といってもいいかもしれません。

 

レスポンスの精度が信頼を積み上げたり、少しずつ失っていったりすることがあるんですよね。

わたしは仕事柄、メールやメッセンジャーやチャットでやり取りをすることが多くて、今となってはリアルタイムでの交信が必要な電話というツールはほとんど使わなくなりました

たまーに直電がかかってきたと思ったら、90%くらいは謎の営業電話。

なので最近は見知らぬ番号の時はすぐには出ずに、その電話番号をググると大抵は「迷惑電話」の口コミだったりします。

その営業会社は電話番号のリストを業者から購入して、アルバイトに1件1件電話をさせているのでしょうけれども、今どきそんな営業の網に引っかかる経営者がいるのかと思っています。

まぁ引っかかる経営者がいるから、今でもそんな営業方法がまかり通っているのでしょうね。

なぜ「迷惑」な電話なのかというと、電話を受ける側に必要な情報を提供しないのに、しつこく時間を使わせるからであって、有益な情報を提供するのならば迷惑にはならないのです。

そんなわけで、有益な情報のやり取りが次のステップへの移行を左右するのですが、営業電話みたいに大した情報がなければ次へとは進みません。

新規の営業だったらその場でご縁がありませんでした、なんてことになるのですが、既存の顧客とのやり取りではいきなり「ご縁もここまでですね」にはあまりなりません。

あまりならないのですが、段階的にご縁もここまでとなる可能性も捨てきれないというのがビジネスの世界でしょう。

クライアントと顧客の間にはお金のやり取りで契約を行いますが、それまでの過程では信頼の積み上げがあります。

信頼は個人間の信頼もあるでしょうし、社会的な信頼もあります。

個人では付き合いの長さで多くのコミュニケーションを取ってきた結果の信頼でありますし、社会では多くの成功を積み上げてきた結果や知り合いからの紹介の信頼であるので、ある一定の信頼値になったら契約に繋がるようなイメージでしょうか。

その信頼というのはコミュニケーションの積み重ねで成り立つものでもあり、コミュニケーションの積み重ねで強くなったり失ったりするものでもあります。

特にメールやメッセンジャーなどの文字だけのコミュニケーションの場合、リアルな感情の入る余地があまりないのが実情です。

打ち込んだ文字の内容がコミュニケーションのすべてであり、相手へ提供できる情報のほとんどを占めているのは間違いありません。

このコミュニケーションの質を上げるには情報の質を上げることが大切ですし、情報の提供スピードも大事な要素になります。

これをおざなりにしていくと、既存の顧客でもご縁はここまでですね、という通達がなされる可能性が出てくるので大事な要素なんです。

わたしもよく経験するのがとりあえず言ってみる値切りであったり、通ればラッキーな割高の見積もりを送ってきたり、手間をかけたくないので適当な仕事をするコミュニケーションをしてくるのを見かけます。

あとはお返事が極端に遅かったり、要望に対して的外れな回答が返ってきたりする場合もありますね。

そんなことが続けば信頼は下がり続けますし、度が過ぎていけば仏のわたしでも別のパートナーを探したりします

実は最近、そんなことも多いんですよ。

情報の質とスピードの両方を担保することがベストですが、少なくともどちらかは一定のレベルにあることがとても大切です。

 

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