結果が悪かった場合は課題を認識することがとても大切なのですが、自分で認識できない場合は素直に助力を得ることが泥沼から抜け出す近道だったりします。
わたしの仕事柄、PLやBSを見るとどんなビジネスなのかがピンと来るようになっていると自分では思っています。
もちろん数字だけで把握できるものではありませんし、どんな経営者でもいきなり自社の数字を見せてくれる人はまずいません。
数字を見せてもらうまでには何度もコミュニケーションを重ねますし、その上で見せてもいいかなと感じてもらえたら見せてくれるものですよね。
なのでコミュニケーションの中でざっくりとした業態の把握と、ぴっちりとした数字を見ることができれば、だいたいのお金の流れが見えてくるものです。
そしてわたしの性格上、見えてしまったら思ったことを言わずにはいられないので、なんだかんだとコンサル的なことをしてしまったりします。
それはやめた方がいいと頭ではわかっちゃいるけどやめられない、ってこんなことなんだろうなぁなんて思いながら、そんな自分も可愛いので今の段階では見て見ぬふりをすることにしています。
なので、知り合いの経営者だからといって滅多に数字を見せてとは言わないことにしているのですが、先日は赤字でどうにも放っておけなかったので、ついつい「試算表持ってきて」と口に出てしまい。
その時は手持ちの数字がなかったみたいなので、夜に宿でということになりました。
口に出した以上はしっかり見ないとなぁ、売上のセールスミックスと重点施策作成くらいはしないとなぁ、なんて思っていたんですよね。
で、時は流れて各々が思うがままの時間を過ごした後、ふらりと宿のリビングに顔を出したらででーんとテーブルに置いてあるじゃありませんか。
決算書が。
(いや、決算書とは言ってない)と思いながら様子を眺めていたら、周りの人から「全然大丈夫じゃん?」と口々に声をかけられて安心したのか、ご満悦な様子だったのでそれ以上は首を突っ込まないことにしました。
やー、危ない危ない。
わたしの経験上、仮に赤字企業の経営分析を行っていたとしても、おそらく経営者には響かずに実行されなかっただろうなぁ、という予想でした。
なぜかと言うと、赤字なのに「大丈夫」と言われただけで安心する程度の危機感だということと、誰にアドバイスをもらってもOKだという判断力なこと。
経営者の資質の1つとして、決して赤字にはしないというビジネスに対する決意としつこさは必須の資質だと思っています。
赤字は悪だとも言われますが、興した事業が社会から必要とされていないという結果であり、ビジネスとして成り立っていない未来を無為に過ごすことを良しとはできません。
大丈夫だからと安心してしまうのではなく、ビジネスがどうなっているのかを自ら問う姿勢でなければ、現状と未来に対して向き合うことはできないと感じています。
未来と向き合うのって、良い面も悪い面も見ていかないといけないんですよね。
そんな時が来るかなぁと思いつつ、早めに気付いて欲しいと願いながら、ちょっとだけまきびし巻いて眺めようと思います。
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