経営資源の配分は基本的に経営者の責任になりますが、経営者がやらなければならないわけではないので、手放してみるのも面白い施策となります。
利益の考え方って人の数だけあるものですよね。
そんなことを思ったのも、経営計画作成をサポートしている時でした。
経営者的な感覚だと利益を出すために事業をしているのであって、ガンガンと利益を生み出す為にあれやこれやと知恵を絞って結果を出そうとするものです。
これが少しだけ立場が変わると、そこまで利益を出さなくてもしょうがないと感じたり、もう忙しすぎて無理だからほどほどに。。。と感じたりすることもあります。
立場が変わるとはどういうことかというと、一番は役職の違いを思い浮かべるかもしれませんね。
役職が上になれば部下も増えることが一般的ですから、今までは自分が数字を出していけばよかったものが、チームを率いると自分ではなくてチームが数字を出していく必要があります。
そうすると仕事内容もがらりと変わって、あー立場が違うということはこういうことなんだなぁ、なんてことを実感するかもしれません。

とはいえ、役職が異なる場合でも基本的には見るべき数字というのは変わらないことが多いでしょう。
社員の立場としては売上や粗利益額といった数字を追っているわけで、役職が変わってもその指標自体に変わりはありません。
1人の時よりもボリュームは大きくなるでしょうが、それでも桁が2つ変わることはないですよね。
1人の時は数千万の数字を扱っていたとして、チームになれば数億は扱うでしょうけれども、数十億になることはまずないということです。
となると役職が変わっても大きな変化にはなりづらく、利益に対する考え方も大きくは変わりづらいと思っています。
なので社員にとっては利益はほどほどでよくて、決算賞与が出るくらいの利益がでればいいなぁ、なんて感じることもあるのではないでしょうか。

経営計画を立てていると、そんなことが時に発生するものです。
そんな時によくお話をするのが、さて利益はどうなっていくか、ということです。
社員にとっては利益を「生み出す」ことが仕事の大半を占めています。
これとは違った仕事をしているのが経営者で、経営者は利益をどう「配分する」かということが仕事の大半と言ってもいいでしょう。
この差異が立場の違いであり、さらには配分していることすら知らなかったり、配分する権限が社員には与えられていないことが利益に対する認識の差として現れてきます。
ここは性質上すべてを公開できる部分ではないかもしれませんが、利益とは何かを伝える際には、利益をどう配分してるのかをオープンにする教育が必要になります。
そして社員に利益計画を立てさせるのではあれば、その利益をどう使っていくのかも伝えていかなければ、なぜ利益を上げなければならないのかが理解できないまま。
そうすると結局は何の目的もなく計画を立てているようなものと同義になるでしょう。
よくタイミングを見計らっている経営者を見かけますが、すぐに理解してもらえる類の知識ではありません。
早く始めれば、ひょっとしたら3年後には視野の広がった幹部が誕生してくれるかもしれません。
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