全員平等に成長するというわけにはいかないのですが、できた人にはどんどんとスキルアップしてもらって、その分きちんと評価してあげることはとても大切です。
多能工化という言葉を聞くことがあるかもしれません。
製造業などでよく使われる言葉なのですが、他にはダブルキャスト化とかマルチスキル化なんて言われることがあります。
1つの仕事だけではなくて関連する業務をいくつか覚えておくと、組織の業務が円滑に回ることが多いという効果が現れます。
なので多くの企業が取り入れていますし、社員のスキルアップはもちろん、モチベーションアップにも繋がります。
なかなかにいいことずくめな考え方であり、会社としての方針なので、やらない手はないと思っています。
特にマンパワーをそれほどかけられないという環境ならば、優先度の高い取り組みになるでしょうから、今いる人たちがどんどんと色んな仕事を覚えてもらえるようにすることが経営課題を解決する手段にもなります。
製造業や飲食業などは比較的やりやすい職場環境でしょう。
わたしも最初に就職した企業は飲食業でしたが、お店の中はいくつかのセクションに分かれており、最初は一番簡単なポジションからスタートするのが常識でした。
例えば居酒屋のキッチンでしたら「刺し場」「焼き場」「厨房」「揚げ場」などに分かれていますが、たいていは必要な技術が少ない揚げ場からスタートします。
メニューのほとんどはフライヤーにぶっこめば完成する料理ばかりですから。
ただ技術はいらないとは言っても教えてもらわないとマニュアル通りには作れないのですが、わたしが所属したところはまぁまぁ適当で、指導は「いい感じの色に揚げて」くらいでした(笑)。
そんな感じなので最初からうまくいくはずもなく、何度か感覚を修正しながら仕事を覚えるわけですが、さてそこから何か月も揚げ場だけやっていればいいわけではありません。
飲食店はお客様が来なければ注文はないわけで、注文がなければ当然粗利益も稼げない。
平日などは閑古鳥が鳴く日もあるわけですから、人件費のかかるアルバイトを多くは使えないので、厨房は2人体制でお店を回すことになるのが常だったりします。
そうなると4つのポジションを2人でこなさなければならないわけですから、最低でも1人2ポジションができるようにならないと大変なのは明白です。
そして都合よく2人で4つのポジションが埋まるとは限らないですよね。
ある日に都合が合うアルバイトが2人しかいなくて、その2人とも焼き場と揚げ場しかできなかったら、刺し場と厨房の料理を作る人がいないという状況になってしまいます。
なので基本的にはすべてのポジションを覚えてもらうことになっていました。
もちろん色んなポジションをこなすことができるようになれば時給も上がりますし、働ける時間にも融通が効いたりするので、大きなメリットを享受することができます。
企業にとって大切なスキルを習得することが、働く人にとって何かしらのメリットになることは重要なんです。
そんなことをするとメリットでしか動かなくなる、なんてことにはならないのが面白いところで、スキル表や習得資格などを公表したりすることでも色んな人の動機に繋がることもあります。
たとえ本人が望んでいなくても明確な評価をすることが大切であり、企業としての方針を明らかにする姿勢を示すことがとても大切なのです。
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