研修を実施すると伝わった気になることが多いですが、いくら体験型の研修とはいえ成果を個人に委ねるのはNGであり、日常の教育を忘れてはいけません。
今月は珍しく日替わりで支援先が変わる月になっていて、先日は社内MGに外部参加者を招いての開催でした。
この3年くらいで全社員が3回程度を受講できるくらいの回数を実施してきて、社内で要素法の文字が意味も分からずに出回ってきたところでの実施計画でした。
目的は新しい社員も増えてきたので、社内に共通言語としての意味合いを深めること。
インストラクターとしては依頼者の要望を第一に考えますが、安易に要望通りに共通言語化をすればいいというわけでもありません。
効果がなければMGではない。
共通言語化をするのは当然として、共通言語化した情報からどんな情報を読み取れるのか、その結果どんな行動に移していくことが大事なのかも含めて、お話の内容を考えていったりします。
共通言語化をするということは、現状の経営状況もある程度は共通化すること。
とはいえ、ただ共通化しても行動には結びつかないのが面白いところで、実業務の数字と結びつけてあげないとピンと来なかったりします。
ここを抜けてしまうとMGといえどただの研修で終わってしまって、次の日には99%頭の中から抜けるということが起こります。
それを確認するために、さて自社の商品の原価はいくらかを受講生に聞いてみました。
ほとんど毎日、自分たちの手で製造される製品ですから、とても身近なモノであることに間違いはありません。
お客様も目の前にいる業態ですし、いくらで売られているかも認識していますし、製品を直接お客様の手に渡す場面もあったりします。
そんな環境ですら、自分たちの手で作った製品が1つ当たりいくら儲かるかを知っている社員は一部に限られていました。
そんな社内環境でも中小企業は経営層がしっかりしていると儲かってしまうものですが、いつまでも一部のマンパワーに頼っているわけにもいかないのが実情です。
若い頃は愛と勇気と根性でなんとでもなりますが、年齢を重ねて事業も大きくなってくるとそうもいかなくなってきます。
少しずつでも社員達のレベルアップを図りたいところですが、一番の教育は年に数回の特別な研修ではなく、毎日のコミュニケーションの中にあります。
シミュレーションによる体験の追加と知識のブラッシュアップをした後は、現場が実践の場です。
共通言語化をするということは、その言語に馴染みがなかった人たちに新しい言語を覚えてもらうということ。
普段使っている日本語ですら、同じ言葉を同じ意味で使っているとは限らないのですから、まったく新しい言語の場合はきっちりと定義付けをした上で定着するまで言い続けることです。
経営層が共通言語を様々な場面で使い、その考え方を伝え続けるのが一番の教育だったりします。
自分ではわかりきっていることを言い続けるって結構なパワーを使いますが、言い続けた先の世界はきっと拓けているものです。
〈募集中のMG/TOC〉
■11月25-26日(土日)
ジーラボMG in神田
■1月6-7日(土日)
おいでやすてるMG in東陽町
■1月13-14日(土日)
ジーラボCFMG in神田
■3月16-17日(土日)
おいでやすMG in東陽町
■5月1-2日(水木)
ジーラボMG in神田
■5月3-4日(金土)
R☆MG in神田 feat.千葉均
■5月5日(日)
MT日程管理 in神田 feat.千葉均
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