学習の過程で気付けなかった点に気付いていくことはとても多いもので、何年も触れてきているソリューションにも金言は山と眠っていることは間違いありません。
TOC研修を行うと面白いくらいに全体像が見えてきたりするものです。
先日の社内TOCを実施した際にも初回のTOC研修ということもあって、セオリー通りに業務フロー図を作成してもらっての進行でした。
全社としての業務フロー図でもよかったのですが、参加者の顔を見てみると各部門ごとに作っていくのがいいかなぁ、なんていう直感が働いたりするものですよね。
各部門ごとだと普段一緒に働いている人たち同士で作ってもらいますから、作成時もわいわいと楽しく作れるのが良かったりするんです。
普段は目の前の仕事に追われていて、あまり自分たちの仕事について話し合う時間を取っていない企業もあると思っていますから、改めて時間を取ると面白い話も出てくるかもしれません。
各部門の業務フロー図を作成してもらったら、その場にいる全員に向かって一通り説明してもらうのですが、その時にこんな問いを行うことにしています。
「みんなに聞いて欲しいこととかあります?」
そうすると色んな「聞いて欲しいこと」が各部門から挙がってくるもので。
入力にミスが発生してしまいますとか、リストが来る時間によって作業を変えてますとか、やらなきゃと思いながら放置している案件がありますとか。
これらは少しひねった言葉でいうと「課題」や「問題点」なんていう表現になるんでしょうね。
普段目の前の仕事を頑張っているからこその、心の中のもやもやがあったりするものなのでしょう。
すぐに解決できそうな小さな課題からまぁまぁ解決には骨が折れそうな大きめの課題まで、バラエティに富んだ「聞いて欲しいこと」が出てきます。
本来ならば都度都度話し合って解決していける場だといいのですが、昨今のコロナ禍の影響もあって、みんなで気軽に集まって話せる場をあまり作れなかったのかもしれません。
そんなこんなですべての部門の話を聞いていくと、実は抱えている課題の多くは自部門や自分たちの力だけでは解決が難しいことがたくさん出てくるのがわかります。
TOCと言えばボトルネックという言葉が出てくることも多いと思います。
ボトルネックは自らの力ではどうしようもできないただの現象ですから、みんなでそこに注目をしてやりくりしようね、なんていう環境になっていくのをよく見ます。
とはいえ、「聞いて欲しい」と思うくらいに困っている仕事というのはたくさんあるもので、非ボトルネックだからと言って放置してもいいわけではありません。
もちろん会社のアウトプット的にはほとんど影響を及ぼさないかもしれません。
それが非ボトルネックという定義になるのですから理論的には覆らないのですが、そこで働いている人が困っているのを放置するとどうなるか。
TOC理論の根底にあるのは「つながり」であり、「和」です。
非ボトルネックの課題だとしても、他工程と協力をしないと解決できないことで溢れているものなんです。
もちろんボトルネックよりも優先度が下がるのは仕方ありませんが、みんなで知恵を出し合ったり、解決に向けて協力しあう環境は企業の土壌としてとても大切な在り方です。
普段から部門間を超えて解決する環境にない場合は、機会を設けて実施していくと面白い効果が波及して全社に広がっていくかもしれません。
〈募集中のMG/TOC〉
■3月16-17日(土日)
おいでやすMG in東陽町
■3月27-28日(水木)
千里堂CFMG in網走
■5月1-2日(水木)
ジーラボMG in東陽町
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■5月5日(日)
MT日程管理 in神田 feat.千葉均
■5月25-26日(土日)
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■7月6-7日(土日)
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■7月27-28日(土日)
ジーラボ理美容版MG in神田
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