人の価値観というのは人の数だけあるものですが、ある程度の傾向は見て取れることもありますので、起こった出来事をパースにして自分なりにあれこれと分析を行うことはとても大切です。
月曜日からベトナムのハノイに来ています。
コロナ禍もあって海外との行き来はこの数年自粛されてきましたが、今年に入ってから明らかに日本にも様々な国から旅行者が訪れるようになっているのが肌で感じます。
空港や東京駅で歩いている人の割合も海外の方が増えていましたし、東京のホテルの価格も上昇して満室になっているホテルもちらほらと見かけます。
同じようにハノイでも欧米の旅行者が増えているそうで、わたしも旧市街の雑然とした通りを散策している時に多くの観光客が歩いているのを目の当たりにしました。
そのおかげもあってか、街全体が静かな活気に満ちているような雰囲気がありました。
そんな中を歩いていたところ、初日はうだるような暑さにやられて順応に時間がかかったので、ちょっとベトナムの気候を侮っていたような感が否めません。
そんな中でご縁のある企業さんのベトナム工場へと伺わせていただきました。
ハノイからタクシーで1時間程度走ってもらってたどり着いたのは、意外にも(失礼)24時間守衛さんが常駐している立派な建物。
守衛さんはベトナム語しか話せないらしくて、たぶん話が通じないから着いたらチャットしてねと言われていたのですが、お茶目に試してみたいという冒険心が出たので守衛さんに突撃(笑)。
とりあえず日本から出向している人の名前を挙げると、日本でいう訪問記録をつけて的に台帳を渡されたのですが、記帳する項目がベトナム語なので全然わからん(笑)。
でもなんとか他の人の記載を参考にしながら書いていたら、最後の方で日本の責任者が出てきてくれたのでやっとこ工場の中へ通してもらいました。
タイのアパートメントもそうですが、こういうところって東南アジアの国々ってきっちりしてますよね、ホントに。
そんな中での工場見学でしたが、初めてのベトナムについて色々と教えてくださったのがとてもありがたい時間となりました。
特に就業に関する考え方は日本とは大きく異なる価値観を持っていると感じているらしく、長く付き合っていたとしてもなかなか気づけないベトナム人の気質だったそうです。
日本では多少薄れつつあるとはいえ、まだ終身雇用制度という常識が一般的だと思いますし、待遇については安定性を重視する人が多い印象でしょう。
その価値観はデータでも表れていて、日本人の離職率は2009年の14%を頂点に近年では11%前後をゆらゆらとしていますが、ベトナム人の離職率は19%前後であり、一説には20%を超えているだろうと言われています。
ベトナム人は離職をすることに大きな抵抗を感じることがないのに加えて、報酬の総額に大きな関心を持っているという価値観なのではないか、という仮説を立てているのだそうです。
面白いのが報酬は総額で考えるので、実は残業をして得た収入も、仕事後に副業をして得た収入もすべてひっくるめての総報酬額ということ。
目的のためなら自分の時間はどれだけかけてもいいから望むリターンを期待するし、期待値に達しなければあっさり他の職を探し始めるという感じですね。
この辺りはドライな感覚というか現実主義というか、わかりやすくもある価値観なのですが、少し困るのは離職を考えていることをあまり口に出すことはないということかもしれません。
価値観の違いは存在するものですので、事実を受け入れるのが第一歩。
こういった前提条件はあるものとして、これからの行動を決めていくことが意思決定ですから、打つ手は無限ということでしょう。
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