目の前に広がっている光景には幾多の情報が入り混じっているものですが、肝になるポイントさえ掴めれば推測することは可能ですから、事象や思考パターンを紐解いていくことがとても大切です。
日本全国あちらこちらと旅をしていると、面白いお店を教えてくれるのが醍醐味の1つでもあります。
雑貨屋さんもそうですし、お土産屋さんや憩いの場、史跡なんてのもその類でしょうね。
その中でも特に飲食店などは地域ごとに特色がとても色濃く表出しますし、どこへ行ってもご飯屋さんには事欠きませんから、面白いお店を紹介してくれるのがとても嬉しい限りです。
特色が出すぎたり、伝統を重んじるあまりに味は二の次なんていうお店もないこともないですが、それはそれで誕生秘話なんて聞くと納得したりするのが面白いんです。
伊勢うどんはとても好みが分かれていると感じますし、苦手な人が多いような印象がありますが、その要因はあまりにもコシのないうどんだと思います。
ただ伊勢うどんが誕生したいきさつが日本全国から伊勢神宮へお参りに来る長旅に疲れた旅人が相手であり、中には自身や親族の病気を治したい為に神様へお目通りに来る人たちなので、手っ取り早く優しいうどんを提供したいということを聞くと、しょうがないよね~なんて思ったりします。

そんな伊勢にはとても美味しい餃子屋さんと麦酒屋さんがあります。
麦酒屋さんは東京でも飲めるのですが、餃子屋さんは伊勢に来なければ味わえない逸品ですし、その雰囲気やしつらえがとても味わい深いのが特徴だと思っています。
いつ行っても席は埋まっていますし、終始餃子は焼きっぱなしなので、地元にもとても愛されている繁盛店なんだなぁって感じる瞬間ですね。
えらい繁盛店なので、小さい店舗に店員さんがひしめき合っているのがカウンターからもわかり、夜なんてカウンターのみ16席くらいの店舗に店員が8名いたりするんです。
そんなに固定費をかけても賄えるくらい売れまくっているお店なので、とても愛されているのがわかりますし、わたし自身も伊勢に赴いた時は必ず行きたいお店です。
そういうお店を見かけると、やっぱり職業柄で1日に何個くらい売れるのかなぁなんて気になるもので、気になったら観察して計測するのが【分析思考】という生き物だったりしてね。

というわけで、お店はカウンターのみで目の前が厨房なのですから、餃子を焼いているところはもちろん、餡を作って包んでいる場面やおにぎりを握っている場面までばっちりと見えます。
ということは、まず最初に何をするかというとボトルネックの特定です。
これは見ていればすぐにわかるもので、餃子を包んでいるセクションは時折手が止まっていて、餃子を焼くセクションは絶えず焼き続けているのがよくわかります。
ということは焼き場がボトルネックですから、今の環境で単位時間あたりに何個焼けるのかがわかれば、一日の餃子の出数がわかる感じですよね。
餃子を焼くフライパンは5つで、フライパン1つに16個ずつ焼くことができ、それらを時間差で餃子を投入して焼けた順番にフライパンから取り出していき、すぐさま次の餃子を投入するという手順で回しています。
ということは、1つのフライパンに餃子を投入してから、焼きあがって取り出した後に次の餃子を投入するまでの時間を測っておけば、その時間内に5フライパン×16個の餃子が完成しているわけです。
ストップウォッチを起動してじーっと見ていると、7分30秒で餃子が焼きあがるのがわかったので、だいたいこんな感じかと思っています。
5フライパン×16個×(10時間営業/7分30秒)=6,400個
トヨタ式でいえば、この焼き場の作業を細分化して改善していくのでしょうけれども、まぁそれはまた次の機会にということで。
餃子以外にもから揚げとかビールとか売れまくっているので、そこからある程度の利益は見えてきますから、繁盛店だと爆発的に拡大できることがよくわかりますね。
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