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知的生産術

知的生産術

人間の能力は劇的に伸びることはない。

還暦でライフネット生命を創業して急成長させた、出口治明さんの著書「知的生産術」に書かれた一節です。

人の成長に対しては諸説あり、20歳を超えたら例外なく衰え始めるだったり、脳は進化し続けるであったり、色々ありますよね。

科学的な研究の話ではなく、感覚的な話で捉えると、20歳を超えると確かに能力が劇的に伸びることはないな、と改めて考えなおしました。

人間が変わったような結果を出す、という現象は起きますが、それは能力自体が伸びたわけではなく、気づいていなかった得意な分野に目覚めたことが圧倒的多数だと思っています。

立派な指導を受けても、懸命に努力を重ねても、人間できないことは山ほどある。

これを前提に人と向き合わないと、適切なマネジメントはできないでしょう。

この本、わたしはすごく好きですね。

とてもシンプルで簡単な言葉で書かれてあり、読みやすさは抜群です。

その中でも本質が詰まっていて、少し自分に迷った時に読み返すと背中を押してくれそうな感覚が残ります。

現に迷っていた北海道行きの意思決定を、この本を読みながら決めることができました。

生活の基本を「人・本・旅」に切り替える必要がある。

人とは同じような人とばかり会わずに、色んな人と出会って色んな価値観に触れること。

【慎重さ】と【親密性】が上位資質のわたしには少しハードルが高く、心では新しい人に会いに行こうと決めていてもめっちゃしんどい行為です。

それでも、著者の出口さんは自分が腹落ちしているからやり切ることができる。

そう言い切っています。

ということは、わたしはきっと覚悟が足りないんだなって、突き付けられている感じがします。

もしそうだとしたら。

わたしも腹落ちするまで【内省】で考え抜くことにしようかと思います。

その為に【分析思考】で色んな体験やデータを駆使していこうかと思います。

【学習欲】で色んな本やセミナーから必要な知識を得てみようかと思います。

自分の上位資質で課題が発生するなら、上位資質で解決を目指す。

自分と上手に付き合うためには、強みを理解してありのままに受け止めていくことです。

自分のありのままの姿に忠実に生きられるように、とことん強みを磨いていくことが一番大切です。

長所も短所もその人の尖った部分。

尖った部分を削ってはいけません。

削るとだんだんと丸くなっていきますが、同時に小さくもなって行きます。

小さい丸よりも三角形四角形が、ひょっとしたら価値を創造していくかもしれません。

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