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次のステップへ

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知らなかったことを知った時に、もっと知りたくなるのも才能です。

まれにですけれども、クライアントからBSについて幹部にレクチャーをして欲しいという依頼を受けます。

中小企業にとって、BSの数字は経理くらいしか数字を把握していないことが多く、実は社長にも未知の領域であることも珍しくありません。

その経理担当も会計上のルールとしてBSを知っているに留まることが多いので、実は経営に必要なBSの活用法を知っている中小企業のキーパーソンは意外に少なかったりします。

MGでよくお話をしますが、BSを活用しない経営は、コックピットの計器を見ないパイロットみたいなものです。

コックピットには高度や速度、機体の姿勢、向かっている方角、位置情報などがあります。

人間が独力の飛行でそれらの計器を一切見ることなく、目的地へ向かうのは自殺行為に近いですよね。

経営も同じように、BSの数字を把握しないで経営を行うことは大変危険なのです。

これは稲盛和夫氏も著書でよく書かれている例えなので、見たことがある人も多いかもしれません。

何度も目に付くくらい大事なことであり、経営をする上で欠かせない視点であることは間違いないです。

BSを把握すれば意思決定が変わるくらい大事な指標ですが、それを社長だけではなく、幹部にも浸透させたい。

そんな社長の期待に応えるべく、あの手この手でカリキュラムを考えていたりします。

MGに絡めるのも面白いのですが、どうしても取引中心のBSの動きになってしまうような気がしてきています。

やったことがないので、一回どこかでやってみたいですね、CFMG。

実はこのBSの話って、幹部の声から出てきています。

利益計画についてはだいたいわかってきたけれども、キャッシュについてどこを重点的に見ればいいのかを知りたい。

経営計画を作成していたさなか、幹部の口からそんな声が出てきたんですよね。

おそらく同じ部屋で社長とわたしが雑談をしていた際にBSの話になり、キャッシュフローを良くする施策をあーだこーだと話していたのを聞いていたのでしょう。

経営計画も慣れてくると1日でさくっと終わります。

目標数字を達成するための施策であったり、顧客の選別やアプローチ方法なども事前に社内で考えてきていて、もうわたしがフォローしなくても大丈夫なんじゃないかなと思っていた時でした。

幹部は次のステップに進みたいと、申し出てくれたような形です。

サービスを提供して、利益を出さないといけないのはわかった。

じゃあ、次はどうやって売れば会社が良くなるのかを知りたい。

そんな頼もしい幹部がいる会社と関われると、わたしもすごく幸せな心持ちになるのがありがたいです。

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