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1つしか変えてはダメ?

1つしか変えてはダメ?

行動を縛るのではなく、開放することが大切です。

昨日のブログは恥ずかしながらのプチファスティングの話でした。

よく意外に思われるのですが、経営計画や業務改善を提供している反面、わたし自身に関しては細かい目標設定や未来予測は行わないことが多いです。

対外向けの利益目標や資金運用計画などはもちろん作りますが、必ずしもその数字に準じた活動を行うわけではありません。

それは組織で会社を運営しているわけではないので、個人の裁量で即実行即検証即変更が可能な点が一番大きいです。

これが組織になってくるとたくさんの個性が集まる集団になるので、1つの施策を実行するにしても共通の言語と認識が必要になる場合がとても多いです。

経営者の観点ですぐにできるだろうと予測していても、なかなか実行に移されない要因がここにあったりします。

さらに決めていた施策を変更するともなると、従業員の抵抗は大きくなるもの。

基本的に人間は変化を好まない生き物なので、変化に対してはとても慎重です。

さらに論理的な思考を得意とする場合、打つ手を変えるにしても変化させる点は1点に絞るべきだと主張する人もいます。

これは研究者の効果測定などで用いられる手法で、因果関係を明確にする為に行われます。

ある実験を行う際の数値の変化を観察したいとなったとします。

ある結果を出した手順を変更した場合、新しい手順で数値の変化が起こった時に何が原因かを明確にしたい。

手順を変えたのが1つだけの場合、結果の数値が変わった原因は明確ですよね。

でも、2つ以上の手順を変更していた場合、変更したどの手順が数値の変化に影響を与えたかがわからない

それでは困るという考え方だったりします。

学術的には正しい論理的思考なのですが、正確性を求められて時間の制限がない研究分野では正しいのは間違いありません。

研究分野もスピードが求められることはありますが、それ以上に正確性と再現性を求められます。

経営の視点からすると、時間の概念を無視するわけにはいきませんよね。

単位時間当たりの労働生産性など、経営指標を評価する軸にも多く使われるのが時間なんです。

ということは、1つずつ変更しながら効果を測定していくという悠長なことは言っていられないのが現実です。

そんなことをしていたら、ライバルに先を越され、顧客離れを起こしてしまうかもしれません。

行動は早く、考えられる手はすべて打っていくことが最高に強い会社です。

学者ではないので、どの施策がどれだけの因果関係があるかは詳細に知らなくても問題ありません。

ある程度の効果測定ができれば十分なんです。

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