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ゆずり車線

ゆずり車線

ゆずれる人はとても少数なので、とっとと追い抜いちゃいましょう。

地方でレンタカーに乗っていると、よくゆずり車線を見かけるようになりました。

速度が遅い車が車線を左に変更して、後ろの車を先に通すような感じです。

そうすることで渋滞がある程度緩和されて、スムーズな走行が可能になるというアイデアなのでしょう。

担当者の思惑とは裏腹に、まぁこれが機能した場面を見たことがありません

登坂車線も同様で、トラックなどの速度を出せない車両であっても、登坂車線へ変更する場面はあまり見られないんですよね。

そりゃそうなんですよね、譲った方としては「自分はいいことをした」という徳を積むためにやる修行みたいなものです。

心理的な観点でも先に自分の得にならずに他人に益を提供することは、結構ハードルが高い行為だったりします。

加えて遅い速度で走っている車は、特に地方だと高齢者に多かったりします。

判断能力も処理能力も低下していると思われますし、そういった運転者にウィンカーを左に出して車線を変更し、ゆずり車線の終点では合流までしなければならないのはまぁまぁの負担です。

こんな場合は色んな意味で余裕のない遅い車に負荷をかけるのではなくて、速度にも操作にも余裕のある速い車に負担を負ってもらう方が上手くいくのは明白。

実際に中央道でもゆずり車線を廃止して、代わりに追い越し車線を導入する試みがなされています。

日本人的には譲り合いの精神を貫きたいところかもしれませんが、そんな点もだんだんと時代にそぐわなくなってきているのかもしれませんね。

というわけで、実はいっぱいいっぱいな人に対して配慮や向上を求めても、まず事態は好転しません。

自分の外に目を向ける余裕がないので、自分がどんな位置に立っているのかが見えていない場合が多いからです。

速度が遅い車の運転者の多くは、自分が速度が遅いと認識していないか、認識していても譲る必要はないと考えている状態みたいなものです。

その意識を変えるにはまぁまぁの時間がかかるのは明白で、そこにコストをかけるのならば余裕のある人に同じコストをかけた方が早く成果は挙がります

こんな感じに書いてしまうと、仕事をできる人がたくさんのことを担えばいいのかと言われることがありますが、正直答えはイエスです。

人の処理能力や判断能力は大人になってから大きく変わるものではないので、個人個人に合わせたほうがミスも減り、混乱も少なくなります。

ただし、それに甘えていいわけでもないので、少しずつでも環境に適応する姿勢であったり、チャレンジする姿勢は大切で、その人にあった向上をしていく環境がいいですよね。

人にはその時のタイミングがあって、どんなに良いことを聞いても入ってこない時もあれば、とある瞬間に「これだ!」と覚醒する時もあります

何がいいたいか。

正直、よくわからなくなってきました(笑)。

心の余裕ってとても大事で、人の行動に大きな影響を及ぼしますよね。

とりあえず1人の百歩が出現したら、あとは追いついてこようとする人を応援したいところです。

余裕がなくて追いつけない人も暖かく見守ろうね、でも待遇はそれなりだよって感じです。

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