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do nothing

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すぐにやりたい気持ちはとてもわかりますが、あれもこれもとやり過ぎることなく、現場の気持ちや業務量とも相談することも時には必要です。

「及川さんの資料は入力が多いんですよね」

そんな話を聞いた時に、頭をよぎったのは大きな「?」だったりしました。

わたしの得意分野の1つは経営数字系のサポートだったりするので、時には経営計画作成だったり、時には経理の業務サポートや業務改善だったり、時には計画進捗の追いかけだったりをすることがあります。

その一環で月ごとのPL進捗をまとめる表を作成することがありますが、その際に経理・財務担当から言われた言葉でした。

うーん? PLをまとめる表とは言っても、MQ会計を基本としているのでそれほど多くはないはず?? と思っていたら、思いもしない落とし穴ってあるものですね。

10を超える部門の数字をすべて、経理・財務担当の人がすべて入力をしていたようです。

本来は各部門長が自分で自部門の数字を調べて、自分で先月の単月PLを入力をする想定で作っていた仕組みでした。

各部門が把握する数字の数はそれほど多くはないですけれども、それが10を超えるとなるとまた別の話

1つ1つはそれほどでもないのに、それが集まればまぁまぁ時間がかかってしまいます。

さらには経理・財務担当者は業務として、毎月のPLを〆るところから始まっているという感覚でしょう。

なので、すべての部門の数字を完成させて数字を整えるまでには、膨大な作業を行ったという感覚が残るのはしょうがないところなのだと思います。

とはいうものの、想定とは違った形で運用をしてしまっているので、少しばかりのテコ入れが必要といったところ。

目的と手段を間違えると、いくらツールや仕組みを使っていても時には逆効果になることもあるのが怖いところなんですよね。

怖いところなのですが、経理・財務担当の方には少し申し訳ないと思いつつ、今期が終わるまでは今のやり方のままで頑張ってもらうことにしました

しばらくのdo nothingですね。

本来はすぐにでも各部門長に自部門の数字を把握してもらい、利益感度を高める訓練をしたい。

それを抑えてでも来期まで待つという意思決定がどこからくるかというと、主力の事業部は新しい販路を開拓・構築している途上だったりします。

毎月のPLどころか、毎日の在庫の把握やロスのチェックを始めとして、配送のルート・必要生産数の予測と実施・販売数の統計データ収集・販売の傾向と対策などなど、あまりにも把握するべき数字が増えている時期でした。

そんな新しいMQを生み出す為にてんやわんやしている時期に、現場の負担を増やすのは得策ではありません

何事も「余裕」というのは必要なので、新しいことを行う際は新しいことの数を絞った方が上手くいきやすい、ということですね。

とはいえ、毎月のPLを把握してもらうのは各事業部が自ら意思決定を行える道具とする為であり、これから業務拡大していく上では必要な考え方になります。

急いては事を仕損じる。

あれもこれもとやり過ぎないことがとても大切なんです。

待つという意思決定をしながら、未来への道筋はしっかりと整備しておくと、意思決定者の余裕にも繋がってきます。

 

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