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品質を高めるということ

品質を高めるということ

毎日やっている事を見直し続け、少しずつでも品質を高めることにも大きな価値があります。

十勝での最終日は素敵な牧場を案内して頂きました。

牛にも人にも社会にも優しい牧場にするという理念の元、色んな改革に乗り出している若い牧場主さんが印象的。

MGもその中の1つですし、社内体制の強化や環境整備にも余念がありません。

今の状態から少しずつでも、改善するという姿勢がすごい。

業界の平均からすると間違いなく上位に位置する施策でも、そこからさらにもう一歩の意識。

日々の積み重ねの差が出る所ですね。

典型的な第一次産業なので、基本的には卸業者から買取価格を設定されているようなイメージですよね。

最近の第一次産業はECを活用しての顧客へ直接販売を行ったり、第六次産業と呼ばれる自社製品として加工・販売まで行うところも出てきています。

TOCを学んでいる青森のりんご農家さんは自らECサイトの構築を行って、品質の高いりんごを顧客へと提供しています。

収穫したら一年分を冷蔵庫で保管できるのですが、常に在庫との戦いになるくらい、売れに売れているんです。

他の牧場では採れた牛乳からミルクジャムの製造・販売を行って、一躍時の人になっているところもあります。

顧客へ直接販売する販路を開拓することで、第一次産業に比べて圧倒的に粗利益額を稼ぎやすくなるのが第六次産業の特徴ですよね。

ただ、今回伺った牧場では直販はほとんど行われていません。

それでも経営が大変かというとそうではなく、牛の負担を軽くし、その上で品質を上げるという施策を徹底していました。

近江商人の三方良しは「売り手・買い手・社会」でしたが、「牛・人・社会」良しの三方良しって感じですよね。

その循環がとてもいい方向に作用して、従業員は定着し、牛の体調もよくなり、品質も上がっているんだそうです。

そうすると何が起こるかというと、買い取る側も周りよりも品質が良いということはすぐにわかります。

他に行かれては困ると、買取単価を上げてくれるということが起こり得ます。

生産者としてのナンバーワンを目指すことで、安定的な経営が可能になるということですね。

同じものを取り扱っていても、売り方は星の数ほどもあります。

自社にあったやり方を模索して、徹底的に追及することがとても大切です。

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