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切り替え障壁

切り替え障壁

めんどくさいをなくすことが改善になるとお話したことがありますが、基本的にメリットがあってもめんどくさいことはしたくありません。

3大キャリアの携帯料金がまぁまぁ安くなりましたね。

あ、楽天モバイルが入ってくると4大キャリアになりますが、まだまだ数に入れるには顧客数が足りないような感じかもしれません。

3大キャリアでよぼ横並びの携帯プランで、まぁ競争原理が働いていないのが顕著にわかるのが面白いところですよね。

ソフトバンクが携帯事業に参入した際は格安路線で顧客を確保してきましたが、契約者数が3分割されてからというものの、3社で携帯料金が横並びになりました。

経営者感覚で見ればそれ以上泥沼の競争して価格競争になるよりも、3社で価格を安定させた方が儲かるのはすごくわかります。

ただ格安路線にも儲かる種はあるので、その辺りから格安SIMが誕生し始めたのがすごく興味深い事象でもあります。

通信回線は3大キャリアの通信網を間借りしたり、固定の店舗を持たずにWeb受付のみとしたりと、投資と固定費を極力抑えた運用で利益を出す方式で違いを出していました。

そんな流れに乗って、わたしも格安SIMに切り替えてから、かれこれ6年くらい経ちます。

その時はauを使っていましたが、あまりにも携帯料金が高額なのがバカバカしくて格安SIMに切り替える意思決定をした感じです。

当時で1回線6,7000円くらいしたのではないでしょうか。

それが格安SIMに変更するだけで1200円になったりするので、切り替えない理由が見当たらないような感じ。

デメリットとしては店頭での受付をしていないのでWebで行わないといけないのと、SIMを自分で入れ替えるので知識が必要なことと、あとはキャリアメールが使えなくなることでしょうか。

このキャリアメールが使えなくなるということが、一般ユーザーには結構なストレスになっているらしく、今回のdocomoのahamoやauのpovoと言った新プランでも同じことが起こっています。

そりゃ月額料金が下がるので固定費を落とす必要がありますから、メールサーバなども削減されますよねって感覚です。

それがまぁ、見事なスイッチングコストになるというのが皮肉なものですよね。

スイッチングコストは切り替え障壁とも言われていて、本来は業者を切り替える手間がかかるのでなかなか乗り換えづらいような感じで使われます。

たとえば税理士を変更したいと考えた時に、今の税理士はこれまでの経緯を知っているので安心できる部分がありますよね。

新しい税理士に切り替えるとしても、その手間を考えてしまってなかなか切り替えられなかったりします。

これがスイッチングコストで、ある見かたをするとスイッチングコストが高いと新規参入がしにくい業界とも言えます。

携帯事業などは積極的な安売りをすることでソフトバンクが参入しましたが、本来は基地局の設置などのコストが高い参入障壁になるはずが、圧倒的な資本力で押し切ってしまった凄腕だなぁって今でも思います。

そんな感じで、今キャリアメールを使っている人達は、gmailなどに切り替えるのがめんどくさい、もしくはやり方がわからないという理由でキャリアの新プランに切り替えられない層が一定数いるそうです。

というか、かなりいるんだそうですね。

新料金プランを打ち出しても、結構契約はそのままっていう人がかなりの数いるような気がします。

うちもキャリアメールが使えるガラケー回線もいまだに契約していて、月に数千円をわたしが払い続けているものあります。

そういえばうちも格安SIMに切り替えると決定した時、SNSに「うちは貧乏だから格安SIMに変える」といった内容の投稿をしていたのを思い出しました。

そんな感情的な面が作用してスイッチングコストになっている人もいるのかもしれませんね。

色んな事象があるとは思いますが、そういう小さな動機が積み重なってキャリアは儲かっているのかもしれません。

さて、ここまでキャリアのプランが安くなってきたので、契約を戻すのも1つの選択肢に入ってきた感じです。

これからの携帯業界も多少は変化がありそうで、ちょっと楽しみですね。

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