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資質を裏返す

資質を裏返す

少しだけ見ている方向を変えてあげるだけで、すごい勢いが発生することがあります。

3月は珍しく他のMGに行かなかった月になりました。

昨年の6月から毎月MGに行っていたので、何か最近物足りない感があったのはこのせいなのかもしれないですね。

その反動からか、4月は主催インスト含めて5回のMG予定が入っていたりします。

その他にも4月は新入社員向けTOCがあったり、CFの勉強会があったり、現場改善巡りがあったり、経営計画作成があったり。

これに会議のオブザーブ参加が追加されるかもしれません。

何気に求められていることがバラエティに富んできたなぁっていう印象ですね。

ちょうど一年くらい前に自分の商品やサービスについて明確にしようとしていたのを思い出しますが、まぁまぁ明確になっていませんね(笑)。

わたしの資質的にモノやサービスを提供するというよりかは、お付き合いしていく過程でポコッと生まれてくることがほとんどのような感じです。

こんなことがわたしのコンセプトになってくるのでしょうけれども、まぁ定義しにくいですよねって今でも思います。

そんなお付き合いの延長線上で生まれた現場改善ですが、主にはTOCの考え方を共通言語として用いています。

ベースにはMQ会計も使いますので、まだMG10期前後の人が多数ですから、MQ会計の用語解説から入ることも多いですけれども、軸はTOCです。

これまで6.7店舗を回ってきましたが、端からみると面白いくらいにお店ごとの特色がとても大きく表れます。

わたしも20代の頃は飲食店の店長をやっていた時期がありましたが、上司からは見守るように観察されていたんだなぁっていうのが今になって実感します。

ある店舗は店長がしゃべりたがり仕切りたがり、ある店舗は全体が物静か、ある店舗は全員が会社の方針に従いたがり、ある店舗はすべてを受け入れている感。

もちろん店長の資質が関わってくることが多いですが、部下の資質も面白いくらいに絡み合うなぁっていうのを実感した瞬間です。

顕著に表れた店舗は店長が【運命思考】1位のお店でした。

わたしが普段行う改善の切り口は「今お店でどんなことが起こっているか」的なことから入ることが多いです。

前提としてTOCを軸にすることは伝えているので、自然とボトルネックの話が出てくるのですが、その店舗はやることが多いという表現を使っていました。

なるほど、やることが多いんですね。じゃあ、忙しいんですよね。

そんな問いかけをすると、みんな沈黙。

あれ、違うのかも?と思ってよくよく聞いてみたら、やることが多くて残業は多いけど、忙しいわけではないそうです。

なるほど、そういう感覚なのね。。。と思ってみんなの資質を見てみたら、【運命思考】に加えて【公平性】も上位資質の社員が多い。

これって業務が多い状況を【運命思考】ですんなり受け入れてしまう上に、みんな公平に同じ状況になるのがいいし、自分の仕事だけやり方を変えて時短すると自分だけ早く帰ると不公平だよね、みたいに【公平性】が感じてしまうのかもしれない。

そんな結論にわたしの【分析思考】がはじき出しました。

これがTOCでは「方針のボトルネック」として現れるんだなぁと思いつつ、では方針を転換するために使うのも、もちろんみんなの上位資質です。

自分だけ早く帰ることや自分の業務だけシンプルにすることに抵抗を感じるのが【公平性】なら、みんなが早く帰れるようにするのがいいと感じることも【公平性】。

みんなで助け合っていらない業務を減らそうよ、という方向性に舵を切った途端に、対策が出るわ出るわの大合唱。

盛り上がり始めたところだったのですが、わたしは次の予定があったので途中で離席して最後まで見届けられなかったけれども、その夜にびっしりと次回までに行う実行内容をチャットに送ってくれました

素敵過ぎてほんわかする瞬間ですが、本当に次のセッションが楽しみになってきました。

流れをせき止めてしまっている障壁を外すのに、資質を活用していくことがとても大切なんです。

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