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利益≠お金

利益≠お金

自社のお金の動きを把握して、この困難を乗り切ることが命題となります。

西方向の出張が終わって自宅でホッと一息、やっぱり自宅のふとんが一番です。

最近は深夜になってもなかなかふとんに向かおうとしない娘のお尻を叩いて、早めにふとんに入れて朝までぐっすりでした。

ホテル暮らしも慣れてはいるのですが、睡眠だけは肌に合うベッドとふとんがないと安眠とはいかないですね。

ちなみに枕は使いません。

出張が増えてホテルを使うことが増えてきた頃に、ホテルごとに違う枕を使うことに違和感を感じて、すっぱりと枕をやめてみました。

枕なしも最初は後頭部に違和感があって眠れなかったりと大変ですが、慣れたら枕に気を遣わなくてもいいのでとても楽々。

これから北方面への出張や個別コンサルが続きますが、しっかり安眠生活で行こうと思います。

そんな近頃ですが、サイゼリヤがコロナの影響で危機的状況というニュースを目にしました。

ニュースの内容では昨年9月から11月までの3ヶ月で、売上が327億円で前の年の同じ時期と比べて13.8%減少、最終利益は2億5000万円で前の年の同じ時期を80.9%下回る大幅な減益だそうです。

危機的状況と語る割に最終利益はしっかりと確保していますよね。

見かたによっては「危機的?」と感じるかもしれませんが、飲食店特有のキャッシュの動きがあるのでしょう。

特にサイゼリヤはクレジット決済も電子決済も導入していないので、売上はそのまま現金として入ってきます

一方、食材の仕入れなどの購入品は掛け取引なので、支払いは翌月の月末などに繰り越されることがほとんどです。

先にお金が入ってくるということは、やろうと思えば元手0円で開業をして、売上金から仕入代金を支払うという荒業も可能ということですね。

ということは何が起こるかというと、手持ちのキャッシュが大きく減少していることが予想されるんです。

ものすごく簡単に計算をすると、以下のような感じになるかもしれません。

売上を見てみると327億円で13.8%減少ということは、前年同時期の売上は379億円で52億円の減少です。

瞬間的に52億円の売上金が減るわけですが、売上に比例して食材の仕入れも少なくなります。

サイゼリヤの原価率は36%程度と言われていますので、売上が52億円だと19億円くらいが仕入れの減少になります。

この19億円は支払いから減るわけなので、差し引くと33億円のキャッシュが消えてなくなる計算ですが、同時に最終利益も減っているのを計算に入れる必要があります。

最終利益は2億5000万円で80.9%減少ですから、だいたい10億円の減益です。

ということはさらに10億円のキャッシュが手元に残っていないので、先ほどの33億円とあわせて43億円のキャッシュが前年同時期と比べてなくなってしまいます。

最終利益は2億5000万円出ているとは言え、それはPLの世界

予想の範囲内ですが、飲食店は利益が出ていたとしても、多くは想像以上の危機的状況になっているかもしれません。

何が言いたいか。

当たり前のことですが、キャッシュってとても大事ですね。

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