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それからどうなるの

それからどうなるの

目指すところは同じでも、やり方が違うことで意見が食い違うことは日常茶飯事です。

3月の上旬は少し通常の環境から離れています。

昨年の秋にもそんな時間を取ったのですが、思いのほか有意義な時間になったので定期的に環境を変えようという感じです。

ここの環境はまぁのんびりしているという表現がしっくりくるような、最近感じたピリピリ感とは根底からして違うというイメージ。

同じ日本に住んでいるのに生き方そのものが違うし、心の持ちようが自然で人間らしいなぁって、あまり人に関心のないわたしでも感じます。

みんな同じようにお金を稼いで、同じように生活しているのに、まるで在り方が違う。

そんなことを考えていたら懐かしいコピペを思い出しましたので、ここで紹介したいと思います。

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。

すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、 漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。
どうだい。すばらしいだろう」

これを初めて見たのはいつかすら忘れるくらいの昔ですが、まぁまぁ大笑いしてました。

当時は表面上のネタで笑っていたのですが、今回ふとしたことで思い出して色んな角度から見るようになってからは、数多くの面白い題材が詰まっていることに気付きます。

このコピペの内容だけでも1日研修できるんじゃないかとか考えてしまうくらい。

人によって感じ方が全く変わるでしょうし、それを共有するだけでも大きな学びになるんじゃないかな。

あくまでも共有であって、この話を見た感想を熱弁して「〇〇するべき!」と話してしまう人もいるかもしれません。

そうすると、このMBAを取得しているアメリカ人旅行者と全く同じ人だと捉えられてもおかしくはないですよね。

そうそう、最近久しぶりに強烈な「するべき!」論者に出会って、まぁ少し削られた感覚でした。

本人に全く悪気はないのでしょうし、良かれと思ってやっていたはずですが、あまりにも必死に一人相撲しているので仕方なく助けに入ったんです。

助けてあげようと思ったら、逆に噛みつかれることってありますよね(笑)。

そんな時は黙ってフェードアウトしていくのが信条なので、環境の変わった地で平穏と深掘りの時間を大切にしようと思います。

自分、不器用ですから。

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