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目線はどこに

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採用MGがあるくらい、MGはその人を表す鏡となり得るツールでもあります。

先日はとある企業の社内MGのインストラクターをしていました。

MGには何年も前から出会っていた企業でしたが、ふとしたきっかけで社長がMGを再開。

途端にギアが入って全社導入というスピードの意思決定がすごいなぁって感じる瞬間です。

そんな社長は今年中に100期行くんじゃないかと思うくらい、隙あらばMGをしているのが少し心配ではありますが、鉄は熱いうちに打てなので今のうちに考え方を刷り込んでおきたいと思っていたりもします。

そんな社内MGにはもちろん社長が自ら参戦していましたし、取締役もいたり、創業メンバーもいたり、でも多くは若手の選抜メンバーだったりと、名簿を見るだけでもバラエティな面々。

その中に1人だけ取引先の社長も交じっての、ゴロゴロイモ洗いには最適な参加メンバーの中でのMGは楽しいものですね。

そんなこんなで2日間のMGは進むのですが、MGは面白いもので普段の素の行動が表に出てくるもの。

お客様の前だったり、取引先と商談している時は意識して気をつけていることでも、2日間という長い時間を研修に費やしていると、ずっと気を張っていることはできません

しかもわけもわからずにマトリックス会計表を記入させられるわ、ルールも覚えていないのに経営をしろと言われるわで、ストレスMAX状態になることも多い研修です。

人間そうなってくると、取り繕っていられない自分がニョッキリ顔を出して、自分では気づかないうちに素の状態になっていることが多いです。

さぁ、そこからは楽しい観察のお時間となるのがインストラクターの立場として面白いところであり、企業が良くなるヒントが見えてくる瞬間でもあります

今回は何が起こっていたかというと、自分が終わったから好きなことをやっているという人が続出という感じでした。

次のMGではビジネスパワー分析でもしようかなと思う瞬間ですね。

MGは最初に6つのルールを伝えると同時に、人間的成長を願って作られたということを必ず話すようにしています。

だんだんと人は成長をしていくのは当たり前のことですが、成長を待てない時も実はあります。

それは会社にダメージや損害を与えるかもしれない傾向が見られた時で、今回はその可能性が見えた瞬間でした。

実は決算に一番苦戦していたのは取引先の社長だったんです。

でも、早く終わった社員は助けに入ろうとせず、一番手助けをしていたのは社内MGを開催していた会社の社長でした。

他の若い社員や取締役は見て見ぬふり。

というか、取引先の社長が決算に苦戦していることすら見えていなかったのかもしれません。

さて、これが実際の状況に置き換わると何が起こるか。

取引先に困りごとや不満があったとしても、気付かずに時だけが流れ去る恐れがあるということ。

適切な対処ができなければ大きなクレームに繋がるかもしれませんし、多くの場合は何も言わずに顧客は去ってしまいます。

一度去ったお客様は、たとえ戻ってきてくれるとしても10年は要すると考えてもおかしくはない事態なのです。

これだけではもちろん済むわけもなく、自店舗の他社員や顧客にも目が向いていないかもしれません。

そんな視野の広さも培うには、「紙は自分で」と「美しく」を染み込ませていきたいところです。

さっ、次の社内MGが楽しみですよ。

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