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車輪の再発明

車輪の再発明

成果が出せるやり方をそのまま実行することが正しいけれども、固定観念やプライドが邪魔をする時がありますよね。

先日は大宮MGの第一回が無事に開催することができました。

ご参加された方々、本当にありがとうございました。

本来は2月が記念すべき初回開催の予定でしたが、狙ったように緊急事態宣言が出されたので迷わず延期

この辺りの意思決定の速さはMGならではという趣かもしれません。

今回は緊急事態宣言ではなくてマンボウの影響下での開催でしたが、無事に3.5期も執り行うことができて、学びも深かったのではないかなと思っています。

今感想文を読みながら赤ペンを入れていますが、楽しかったという声が多いのがとても嬉しい瞬間ですね。

楽しいは前提条件、そこから美しく、効果のあるMGに繋げていきたいなと思っていますので、インストラクター目線でも実は振り返りを行ったりします。

そんな今回はインスト的にも学びが深かったのですが、一番は表題にもある車輪の再発明的なお話。

わたしが30歳代の頃はSEをしていたのですが、IT業界ではよく言われている話です。

例え話で車輪を使っているだけで、本当は何でもいいのですが、簡単にいうと「すでに確立している技術などを一から作ること」です。

なぜITで言われているかと言うと、プログラミング言語と言うのは世界で共通の言葉であり、とある機能をプログラミングできれば、同じ機能をいくらでも使いまわしができるものです。

でも、その存在を知らずに一からプログラムを書いていることが非常に多いのが実態で、改めて多くの時間とお金をかけてシステムを開発しているのがIT業界だったりします。

傍から見ている分にはわかりやすいですし、生産性がとても悪いですよね。

プログラム言語は世界共通の言葉であるのでIT業界では有名な話ですが、わたしは会計や決算プログラムも世界共通の言葉や認識だと思っています。

MGで使う帳票類はとても良くできていて、40年以上の間、改良が続けられて今の形になっています。

ということは、そのまま使うだけですべての情報が集まりますし、活用できるという優れものだと感じています。

その使い方を最初に説明をして使ってもらうのですが、いざ実際に使おうとすると、言われたとおりに使わない人がとても多いのが面白い現象です。

言われたことを覚えていられないということもありますが、多くの場合は「これでいいだろう」や「このほうがいいはず」という、自分の考え方ややり方を入れてしまうことがほとんどです。

そうすると何が起こるかと言うと、その時は良くても後で不都合が起きます。

MGで言えば給料が払えない状態や在庫が合っていないのに申告せずに先へ進めて、結局すべてやり直しになったり。

指示されている記入すべきところを記入せずに、何をしていいかわからずに悩んでいたり。

正しいやり方を目の前で教えてもらっているにも関わらず、その通りに手を動かさなかったり。

他にも色んな現象が起きますが、すべて時間だけが過ぎ去る作業であり、実務ではMQを生み出さない無駄な時間となってしまいます。

決算プログラムという素敵な発明があったとしても、その通りに運用せずに自分の思い込みで使おうとするのも大きく生産性を落とす行為であり、ある意味では車輪の再発明だと思っています。

思う所は色々とあると思いますが、まずは言われた通りにやってみる。

そして、後で直していく。

これができるかできないかは、組織としての土台の強さにも関わってきます。

社員が言われた通りのことを素直に実行できるか、構築した仕組みをそのまま活用できているか、やるべきことが明文化されているか。

どんな組織にも必要な土台作りが、実はMGで垣間見れるのが面白いところです。

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