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早いよりも先に

早いよりも先に

何をするにも余裕は必要で、急かされると合理的な意思決定ができなくなることも多かったりします。

MGをしていると行数の大切さって身に染みて実感する瞬間がありますよね。

先日のMGでも多くの人が行数の感想を口に出しては、もっと意思決定を早くしたい等の対策を取ろうとしてました。

この行数を意識する時はたいてい赤字を出した時なので、1日目の終了後にめっちゃ感じるのでしょうね。

3.5期でもそんな話題が多く出るので、翌日の4期からは改善されると思いきや。

4期はさらに意思決定が遅くなって、回転数が減ったりするのがとても面白いところ。

大抵は3.5期で飲みすぎたり、3.6期で遅くまで語り合っていたりで寝不足による体調不良の影響が大きかったりするのですけれども。

「3.5期は計画的に」と、2日目のお昼のお題「1日半終わって。。。」で発表していた参加者がいたのを思い出します。

ということは、「意思決定を早くする」という対策は大きな改善にはならないかもしれないということなんですよね。

もちろん回数をこなすことによって多少のスピードアップは期待できますが、次の日からいきなり早くするというのはまず無理でしょう

それは人間の基礎能力は短期間では上がらないですし、上げるためには毎日の欠かさない努力が必要です。

わたし的には「意思決定を早くする」ことを全員に課すのは酷だと思っているので、他の方法で行数を上手に使う手段を考えたいなって思っていたりします。

人の能力に左右されないやり方を考えたいので、行数を増やさなくても効果を上げるという、効率的な方向性を好むイメージですね。

その為には意思決定を早くするのではなくて、意思決定を変化させる必要があります。

今まで2個仕入れて2個完投して2個売っていた人が、3個ずつに変わったら同じ行数でも1.5倍の成果が望めます。

同じやり方だと1.5倍の早さで意思決定をしなければならないのに、やり方を変化させることで同じ時間で1.5倍の成果を出せます

早い意思決定が大事な場面はもちろんあるとコロナ禍での状況でも実感していますが、個人的には十分に検討した意思決定が勝る場面が多いと感じています。

これはわたしが【分析思考】を好むのも影響していますが、今までの経験体験やデータで傾向がわかる場面が多いので、それらを使って意思決定を行う方が間違いが少ないという感じかもしれません。

例えば営業担当が既存顧客の訪問先を決める際に、どのような観点で選ぶのかを検証した結果、実際は契約が取れるところではなくて訪問しやすい顧客を選んでいることがあります。

営業マンも人間ですから、訪問して質問攻めにされたり詰められたりする大変な顧客よりも、受注は取れないけど歓迎してくれて話を聞いてくれる顧客を選ぶんです。

そうすると時間をかける割には受注が取れなくて、売上が上がらないなんてことが発生します。

これって行数(時間)を多く使っても、思ったような利益を稼げないようなやり方ですよね。

それなのに1.5倍早く決めて動けと言っても効果は望めないので、顧客のABC分析なり行って、受注の見込める顧客に時間を使う方が良い結果が出るでしょう。

早い意思決定の前に良質な意思決定。

頑張るよりも真似をする。

そんな観点が、わたしは好きだったりします。

 

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